2018年6月12日にシンガポールで行われる予定だった米朝首脳会談は中止となる見通しとなりました。
アメリカトランプ大統領は、中止の理由を今は不適切としています。
注目されていた会談の中止を受けて、株価への影響をみていきたいと思います。
目次
米朝会談中止へ、ダウ平均株価、ナスダック総合指数の値動きは?
米朝首脳会談中止の報道がでた現地時間2018年5月25日のダウ平均株価は、前日比▲75.05ドル安の24,811.76ドル、ナスダック総合指数は前日比▲1.53ポイント安の7,424.43ポイントで取引を終了しました。
トランプ大統領が米朝首脳会談中止の意向を表明すると、北朝鮮リスク再燃懸念から売りが先行しました。
⇒【ダウ平均株価の詳細を解説】
⇒【ナスダック総合指数を解説】
ダウ平均株価下落の要因は?米朝会談中止に加えて、自動車関税引き上げ検討のニュース。
この日のダウ平均株価は米朝会談中止だけでなく、トランプ大統領が前日に自動車の関税を最大で25%引き上げる検討に入ったと報道されたことから、貿易戦争への懸念が強まって、株価上昇の重しとなりました。
ただ前日のFOMC議事録の発表で米国債金利が下落したことは、株価にとってプラス材料で、引けにかけては下げ幅を縮小しました。
米朝会談中止による日経平均株価への影響は?テクニカル分析は?
米朝会談中止を受けて、日経225先物は夜間に下げ幅を拡大し、5月25日5時40分時点で、前日比▲100円安の22,310円となっています。
これを受けて本日5月25日の日経平均株価も売り先行で取引が始まる可能性が高いです。
以下は日経225先物の日足チャートです。
安値は22,080円と下ヒゲを付けた格好ですが、75日移動平均線(水色)までは届かずに反発しています。
25日移動平均線(緑色)も下抜けていることから、心理的な抵抗も含めて22,000円から22,500円のレンジをどちらに抜けるかに注目です。
一旦は下落調整に入っているものの、75日移動平均線を下回らない限りは上昇トレンド継続の可能性が高いと見ていますが、仮に25日移動平均線を上抜けても23,000円近辺では上値が重くなるでしょう。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
非核化に注目されていた米朝首脳会談が中止となり、再度北朝鮮リスクが再燃しています。
北朝鮮の行動次第では株価のマイナス材料となりますので、引き続き北朝鮮の動きには注意が必要です。
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