ファミリーマートは2018年5月21日、民泊大手のAirbnbと業務提携することを発表しました。
日本での民泊の状況としては、2018年6月15日に住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行が控えております。
この業務提携でどのような展開が期待されるのかと株価の動きについてみていきたいと思います。
⇒【株価変動の要因を解説】
目次
ファミリーマート、民泊Airbnb(エアビーアンドビー)と業務提携内容とは?どのようなサービスが期待されるのか?
ファミリーマートとAirbnbの業務提携が発表され、まずはファミリーマート店舗内に鍵の専用ボックスの設置が行われる予定です。
Airbnbを利用したことがある人は鍵の受け渡しが非常に面倒であることは理解して頂けると思いますが、色々と問題が発生しやすいのが鍵の受け渡しです。
外国人旅行者であればいつ到着するのかもはっきりとわからず、直接手渡しするのは時間的に難しかったり、ポストでの受け渡しではオートロックの関係上不可能であったり、宿泊者にうまく伝わらなかったりと、トラブルになりやすいです。
国内に約17,100店舗を有するファミリーマートで鍵の受け渡しができるようになると、宿泊者、ホストともにメリットが大きいです。
2018年度中にまずは150店舗で実施する予定です。
⇒【株式投資の真実とは】
ファミリーマート、Airbnb(エアビーアンドビー)との業務提携の狙いとは?他のコンビニの民泊の対応とは?
ファミリーマートは鍵の受け渡し場所を提供することによって、売上増加を狙います。
宿泊者にはクーポンの配布なども行いながら、鍵の受け渡しの機会に買い物してもらうことを狙っています。
ファミリーマート、Airbnbともに地域密着型を目指すという共通の目標が、今回の提携を可能にしたと思われます。
一方で他のコンビニの動きとしては、既にローソンが2018年1月に一部の店舗で、民泊などの鍵の受け渡しができる専用ボックスの設置を行っています。
またセブンイレブンはJTBと連携し、一部店舗で鍵の受け渡しができるサービスを2018年6月から開始する予定です。
われわれの生活に欠かせないコンビニが関わることで、Airbnbの利便性は向上し、更に発展していくかもしれません。
Airbnb(エアビーアンドビー)との業務提携を受けたユニー・ファミリーマートの株価への影響は?主要株主である伊藤忠の動きは?
ファミリーマートを傘下に持つ、8028 ユニー・ファミリーマートの株価は、今回のニュースが好感され、前日比+180円(+1.5%)の12,060円と年初来高値を更新しています。
2020年には東京オリンピックが控える中、訪日外国人数が増え、ホテル不足が叫ばれている現状では、Airbnbの更なる発展が期待されています。
そんな中でファミリーマートは今回の提携によって、業績拡大のプランを次々と打ち出してくることでしょう。
またユニー・ファミリーマートの大株主である伊藤忠も今回の業務提携を使った展開を考えていると思われますので、多方面での取り組みが期待できそうです。
以下はユニー・ファミリーマートの日足チャートです。
業績が良いことから綺麗な上昇トレンドを形成しています。
移動平均線をみると、10日移動平均線(ピンク色)、25日移動平均線(緑色)、75日移動平均線(水色)全てが上向きで、強い上昇相場の形です。
10日移動平均線や25日移動平均線あたりまで下落した際には押し目を狙っていくと面白いかもしれません。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
今回の提携は両者にとってポジティブに働きそうです。
ファミリーマートだけでなく、主要株主の伊藤忠も色々と狙っていることがあるかもしれません。
今後の動きに注目です。
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