6501 日立製作所が計画・交渉しているイギリスでの原子力発電所の建設が実現しそうだとのニュースが入ってきました。
ここではその建設内容と日立への株価への影響をみていきたいと思います。
日立のイギリスでの原発建設の内容とは?総工費は3兆円超で35年間の買取価格保証も。
日立が計画しているイギリス、アングルシー島での原子力発電所2基は総工費が3兆円超になるといわれています。
日立はイギリス政府に対して融資を要請しており、最終的にはイギリス政府が2億円超の融資をする方向で調整に入っている模様です。
残りは日立、日本の政府系金融機関、イギリス政府とイギリス企業などで約3,000億円ずつ出資を行う計画です。
日立はイギリス政府に対して買取価格の保証も要求しており、35年間にわたって市場価格を上回る値段での買取も要求しているようです。
融資と買取価格要求が通れば、日立としては非常に良い条件となります。
⇒【スルガ銀行のシェアハウス不正融資問題が株価や業績に与える影響を解説。】
イギリス原発建設合意を受けた日立の株価への影響は?
以下は日立の日足チャートですが、イギリスでの原子力発電所建設合意のニュースを受けて、2018年5月17日の日立の株価は前日比▲12.2円(▲1.4%)の小幅安と、あまり大きく動いておりません。
まだ原子力発電所建設は合意前で正式に発表があったわけではありませんので、影響はなかったのかもしれません。
最近の株価の動きとしては2018年4月27日に2018年3月期の決算発表を行い、それを受けて株価は上昇したのでやや調整に入っていると思われます。
テクニカル的には株価は75日移動平均線(水色)を上抜けしており、25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線はゴールデンクロスを完成していますので、上昇基調に入りつつあります。
まだ75日移動平均線は下向きですので、これが上向きになって本格的な上昇トレンドに入れるか注目です。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
今ニュースとなっているイギリス政府が約2兆円の融資、35年間の買取価格保証で原子力発電所建設が合意されれば、日立にとっては良い条件で、株価にはポジティブに働く可能性が高いと思います。
月内合意に向けて交渉中とのことですので、正式な発表に期待したいと思います。
<こんな記事も読まれています>
⇒【株式投資の真実とは】
この記事へのコメントはありません。