決算発表は株価の値動きを左右する最重要イベントで、ファンダメンタル分析で株式投資を行う投資家が最も重視するポイントです。
決算は会社の経営状況や財政状況を公表するので、その会社の成績表のようなもので、会社の企業価値を算出する重要なデータとなります。
ここでは決算発表についてみていきたいと思います。
⇒【株価変動の要因を解説】
目次
決算、決算期とは?1年間の利益や損失、資産や負債の状況を計算。
決算とは、会社の1年間の利益や損失、資産や負債の状況などを計算することをいいます。
決算期は自由に設定することが可能です。
日本企業の場合、決算期は4月1日~3月31日に設定することが多いですが、1月1日~12月31日や業種によっては3月1日~2月28日(閏年の場合は2月29日)とすることもあります。
決算スケジュールのルールは?
上場企業の決算発表は決算期末後45日以内に行うよう(3月31日決算であれば5月15日まで)、東京証券取引所が要請しています。
また上場企業は四半期ごとに決算発表を行うことが金融商品取引法で義務付けられており、3月末決算の場合は以下の4回の決算発表を行う必要があります。
① 第1四半期(1Q)決算:4月~6月の決算を8月14日までに発表
② 第2四半期(2Q)決算:4月~9月の決算を11月14日までに発表
③ 第3四半期(3Q)決算:4月~12月の決算を2月14日までに発表
④ 第4四半期(4Q)決算:4月~3月の決算を5月15日までに発表
⇒【株式市場の詳細を解説】
決算書とは?主に貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書の4つ。
決算発表では、決算書と呼ばれる貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書を公表します。
① 貸借対照表
期末時点での資産と負債の状況を示す書類で、会社の財務状況(安定性や健全性)がわかります。
② 損益計算書(P/L)
会計期間中の損益を示す書類で、会社の経営状況(稼ぐ力)がわかります。
③ キャッシュフロー計算書
会計期間中の現金の増減を示す書類で、会社のお金回りがわかります。
④ 株主資本等変動計算書
貸借対照表の純資産の部分の詳細を説明した書類です。
まとめ
決算発表の概要、理解していただけましたでしょうか?
決算発表前後は株価が大きく動く可能性がありますので、短期から中期の時間軸で投資される場合は、保有銘柄の決算発表スケジュールを確認しておくことをおすすめします。
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