さまざまな銘柄の株価を見てみると、100円台の銘柄から数万円の銘柄までと株価は大きく異なります。
株価そのものでは企業価値や時価総額は判断できず、総発行株式数もあわせてみる必要がありますが、株価の水準にあわせて値嵩(がさ)株、中位株、低位株という分類をすることがあります。
ここではそれらの意味についてみていきましょう。
⇒【株価の詳細を解説】
目次
値嵩(がさ)株とは?一般的に株価の基準は数千円以上の銘柄で、キーエンスやファーストリテイリングが代表的。
値がさ株とは、1株あたりの株価水準が高い銘柄のことをいいます。
明確に株価がいくら以上であれば値がさ株という基準はなく、その時の相場状況によって異なりますが、一般的には株価が数千円以上のものを値がさ株と呼ぶことが多いです。
以下の表は2018年5月7日終値時点での値がさ株上位10社です。
名前の知っている有名企業が多いと思います。
以下の表は2018年5月7日終値時点での時価総額上位10社です。
値がさ株上位10社に入っていたのは、6861 キーエンスのみで、値がさ株だから時価総額が大きい(企業価値が高い)ということではないのがわかります。
4位の4306 三菱UFJフィナンシャルグループの株価は値がさ株ではないですが、時価総額ではランキング上位にはいっています。
それ以外の9社は値がさ株となっています。
日経平均株価などの単純平均株価方式を採用した株価指数の場合は、値がさ株の値動きが指数に与える影響は大きくなっています。
9983 ファーストリテイリングの日経平均株価構成率は約8%と非常に高くなっています。
⇒【日経平均株価の詳細を解説】
低位株とは?一般的に株価の基準は300~500円以下の銘柄。
低位株とは、1株あたりの株価水準が低い銘柄のことをいいます。
低位株の明確な基準はありませんが、一般的には株価が300~500円以下の銘柄を低位株と呼ぶことが多いです。
以下の表は2018年5月7日終値時点での低位株上位(株価が安い)10社です。
低位株だからといって、時価総額が低いということではありません。
中位株とは?一般的に株価の基準は500円~1,000円くらいの銘柄。
中位株とは、1株あたりの株価水準が中くらいの銘柄のことをいいます。
明確な株価による定義はありませんが、値がさ株と低位株の中間に位置する銘柄で、一般的には株価が500円~1,000円あたりの銘柄をいいます。
時価総額ランキング4位の4306 三菱UFJフィナンシャルグループは中位株となります。
まとめ
言葉自体は知らなくても株式投資はできますが、株価水準で銘柄を分ける言葉である値がさ株、中位株、低位株の意味は覚えておいたほうがよいでしょう。
また株価からは企業価値ははかれないということもとても重要ですので、覚えておいてください。
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