株式を注文するには、複数の方法があります。
これから株式投資をはじめる人や初心者の人は、それぞれの違いをしっかり理解して、適したものを使いこなしていきましょう。
ここでは、注文の種類や実際の注文の流れを解説していきます。
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成行、指値、逆指値とは?それぞれのメリット・デメリットとは?
株式の売買注文をする際、いくつかの種類がありますので、それらをみていきましょう。
① 成行注文
価格を指定しない注文方法です。買い注文であればその時の一番安い価格、売り注文であればその時の一番高い価格で約定します。必ず注文が約定するのがメリットですが、流動性が低い場合には現在値と離れた想定外の価格で約定することがありますので、注意が必要です。寄り付き(始値)での成行注文を寄成(よりなり)、引け(終値)での成行注文を引成(ひけなり)といいます。
② 指値注文
価格を指定する注文方法です。買い注文であれば指定した価格以下、売り注文であれば指定した価格以上でしか約定しません。事前に指定した価格で約定するのがメリットですが、指定した価格に到達しなかった場合は注文が約定しないので、注意が必要です。
③ 逆指値注文
条件を指定した上で価格を指定する注文方法です。例えば現在値が100円の銘柄を、90円以下になった時点で成行で売り、というような注文です。保有銘柄の株価が想定と反対方向に動いた際に、損失を一定以上に拡大させたくないときの決済注文など使われます(ただし指値で指定しても、価格の動きが急激な場合はその価格で約定するとは限りません)。通常の売りの指値注文では、現在値以下で売り注文を出すことはできないので、逆指値注文を使う必要があります。
それぞれの注文方法の違いを理解しておきましょう。
SBI証券の新規注文画面を使って、実際の注文の流れをみてみよう。
SBI証券の新規注文画面を使って手順をみていきたいと思います。
ここでは、7203 トヨタ自動車の新規現物買いを表示しています。
① 現在の値位置、当日の値動き、値幅制限、売買単位(単位株数)を確認します。
② 板で気配値と売買気配枚数を確認します。流動性の低い銘柄の成行注文の場合、売買気配枚数が薄いと現在値と大きく離れて約定することがあるので要注意です。
③ 売買する株数を入力します。①で確認した売買単位の倍数でのみ注文可能です。
④ 注文方法を選択します。
・指値の場合は希望する価格を入力してください。
・成行の場合はザラバで注文するのか、寄成(始値)や引成(終値)で注文するのか選択します。
・逆指値の場合は、まず条件(現在地がいくら以上あるいは以下になった時点)を入力し、その上で指値か成行を選択します。
⑤ 注文期間を当日中または期間指定で選択します。指値、逆指値注文で期間指定を選択した場合は、その期間中ずっと注文が有効となります。
⑥ 口座の預り区分を選択します。区分によって税金の納税方法が異なってきます。
⑦ 取引パスワードを入力します。「注文確認画面へ」をクリックすると確認画面に進みますので、内容を確認して注文を発注してください。「注文確認画面を省略」にチェックを入れ、「注文発注」をクリックすれば注文確認画面に進むことなく注文発注が完了します。初心者やまだ慣れていない人は、注文確認画面に進むことをおすすめします。
⇒【板の読み方を解説】
以上が注文の種類と、実際の注文の流れとなります。
成行、指値、逆指値の意味はしっかりと理解して、オーダーに応じて使い分けてください。
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