株価が上昇トレンドの銘柄を買ったのに、買ったらすぐに下落してしまった、という経験がある人は多いのではないでしょうか?
株価は一方的には上がっていかず、どこかで必ず下落調整が入りますが、初心者の方は高値掴みをしてしまうことが多いです。
上昇トレンドの銘柄でも、下落したタイミングの押し目をうまく拾っていくことで、利益を上げる可能性が高くなります。
今回は、押し目買いをする際に参考となるテクニカル指標、RCIについてみていきたいと思います。
目次
RCIとは?使い方と見方について解説。
RCIとは、一定期間の株価の終値と日付に順位付けをし、その相関関係を指数化したものです。
日付は近いほうから上位順位となります。
日足チャートでは9日、13日、26日、週足チャートでは9週、13週、26週がよく使われます。
RCIは+100~-100の間で変動し、+100に近づけは高値圏、-100に近づけば安値圏と判断することができます。
RCIを使用したトレンド転換のサインとしては、-80以下から-80以上に上昇した場合、株価は上昇トレンドに転換した可能性があります。
またRCIがマイナス圏で反発した場合は、株価の下落が終わった可能性があります。
反対にRCIが+80以上から+80以下に下落した場合、株価は下降トレンドに転換した可能性があります。
RCIがプラス圏で反落した場合は、株価の上昇が終わった可能性があります。
⇒【トレンドの詳細を解説】
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2本のRCIを使ってトレードポイントを考える。ゴールデンクロスとデッドクロスがエントリーのサイン。
9日と13日など2本のRCIを使ってエントリーポイントを考えることも可能です。
例えばRCIがマイナスの底値圏にあり、9日RCIが13日RCIを上抜けしてゴールデンクロスを完成したら買いエントリー、反対にRCIがプラスの高値圏にあり、9日RCIが13日RCIを下抜けてデッドクロスを完成したら売りエントリーを検討することが可能です。
RCIは株価のトレンドにあわせて、上昇トレンドであればRCI底値圏での買い、下降トレンドであればRCI高値圏での売りがおすすめです。
RCIの例を実際のチャートで見てみよう!トレードポイントは?
ここでは実際のチャートを使ってトレードポイントを見てみましょう。
以下では2590 DyDoの日足チャートを使い、チャート下部に9日RCI(水色)と13日RCI(ピンク色)を表示しています。
まずこのチャートでは25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(オレンジ色)が右肩上がりであるため、上昇トレンドと判断します。
上昇トレンドのため、RCI底値圏での押し目買いを検討します。
赤丸のポイントでは2本のRCIが-80近辺にあり、9日RCIが13日RCIを上抜けしてゴールデンクロスを完成したポイントで買エントリーすることが可能です。
その後株価は上昇し、赤丸のポイントは絶好の押し目買いポイントとなりました。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
⇒【押し目買いの詳細を解説】
まとめ
RCIは買いポイントや売りポイントのタイミングをはかるのに優れた指標です。
株価のトレンドを判断しながら、RCIを使って順張りのトレードを行うことで、利益をあげる可能性が高まりますので、是非使い方を覚えていきましょう。
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