2018年5月24日の日経平均株価は前日比▲252円(▲1.1%)の22,437円で引け、2日連続で大幅続落となりました。
一時は23,000円台にのせ、順調に上昇していた日経平均株価ですが、ここ2日で▲500円以上の下げとなりました。
ここではその要因と今後の株価の動きを見ていきたいと思います。
目次
日経平均株価2営業日続落。その要因はドル安円高。為替相場との連動が明確に。テクニカル分析は?
日経平均株価大幅下落の原因の1つは、急激にドル安円高に進んだことです。
5月21日には111.39円の高値を付けたものの、5月24日18時27分現在は109.67円と約1.5%下落しています。
最近の日経平均株価はドル円相場との相関性が戻ってきて、綺麗に連動していますので、今後もドル安円高が進行すれば、日経平均株価も更なる下値を探る展開になっていくと思われます。
以下はドル円の日足チャートです。
25日移動平均線(緑色)が位置する109.30円近辺で反発していますが、そこを維持できるか注目です。
下抜けた場合は75日移動平均線(水色)が位置する107.70円近辺までの下落の可能性を考える必要があります。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
日経平均株価2営業日続落。アメリカが自動車関税引き上げを検討。その詳細とは?
トランプ大統領は2018年5月23日に、自動車の関税の引き上げの検討に入ったと発表しました。
自動車やその関連ビジネスはアメリカの重要産業で、国家の強さに重要としていることが今回の関税引き上げ検討の理由のようです。
現在の自動車関税は2.5%で、最大25%の引き上げの可能性があるとのことです。
このニュースを受け、トヨタ自動車は前日比▲227円(▲3.1%)の7,208円と大きく下落し、日経平均株価の下落の一因となっています。
日経平均株価2日大幅続落。テクニカル分析から見る今後の値動きは?22,000円台でもみ合うか?
以下は日経平均株価日足チャートです。
日経平均株価は5月21日に23,050円の高値を付けるも、節目の23,000円が抵抗にもなり、ドル安円高やアメリカの自動車関税引き上げのニュースで2日連続で大幅下落となっています。
テクニカル的には、現在の株価は25日移動平均線(緑色)付近となっており、ここでサポートされるか注目です。
下抜けると75日移動平均線(水色)が位置する22,000円近辺までの下落を想定する必要があり、その場合は25日移動平均線が位置する22,500円が上値の抵抗となって、もみ合う可能性が出てきます。
23,000円は2017年11月にも約2か月間もみ合った価格帯であるため、ここを突破するのは容易ではなさそうです。
まとめ
順調な上昇を見せていた日経平均株価ですが、ここにきて下落調整が入りました。
まずはどこで止まるかが注目で、上昇トレンドは崩れてはいないと思いますが、23,000円を突破するのも容易ではなさそうです。
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