中国独禁法の審査期限が2018年5月28日に迫っていた、東芝の半導体子会社の東芝メモリの売却が、本日5月17日に承認されました。
重要案件の売却の目途が立ち、今後東芝は再建していけるのかに注目が集まります。
ここでは東芝メモリ売却の概要と東芝の株価への影響をみていきたいと思います。
東芝メモリ、中国独禁法承認で売却へ。売却金額、売却益、売却先などの詳細とは?
東芝は2017年9月28日に東芝メモリをPangeaに売却することを発表しました。
売却金額は2兆円、売却益は9,700億円で、先日発表した2019年3月期見通しには織り込み済みです。
今後必要な事務手続きを行い、2018年6月1日に売却を完了する見通しとなっています。
東芝メモリの売却決定により、東芝の財務状況は改善し、今後再建が加速するのか注目です。
⇒【損益計算書の見方を解説】
⇒【貸借対照表の見方を解説】
東芝メモリ売却による株価への影響は?
本日2018年5月17日の東芝の株価は前日比+6円(+2.0%)の303円と、東芝メモリ売却による影響はあまり見られていません。
2019年3月期決算は東芝メモリ売却を主要因として当期純利益は1兆700億円と史上最高益更新を見込んでおり、中国当局の承認が取れるかわからない状況でのニュースであったため、少なからずポジティブなニュースではないかと思います。
東芝の株価の動きを少し長めに週足のチャートでみてみましょう。
赤線でトレンドラインを引いた通り、2017年2月から安値を徐々に切り上げてきている状況です。
高値は340円台を過去3度付けては跳ね返されてきています。
チャート的にはこのまま安値を切りあえて340円ラインを突破できれば上昇トレンドに入っていくと思われますが、一方で安値のトレンドラインを下抜けした場合の下落にも要注意です。
今はどちらかといえば上抜けする可能性が高いとは考えていますが、トレードする際には安値のトレンドラインを損切りラインと考えていくと良いと思います。
⇒【トレンドの詳細を解説】
⇒【損切りの詳細について解説】
まとめ
東芝は、2018年3月期決算で債務超過を脱出して、東証上場を維持しました。
東芝再建の重要案件であった東芝メモリの売却もようやく決定し、ここからV字回復していけるのか、注目していきたいと思います。
<こんな記事も読まれています>
この記事へのコメントはありません。