日経株価指数300、日経500種平均株価、日経JAPAN1000の詳細を初心者にわかりやすく説明。それぞれの違いや特徴とは?日本経済新聞社が算出、公表する株価指数。

日本経済新聞社(日経新聞)が算出する株価指数で日経平均株価の他に、日経株価指数300、日経500種平均株価、日経JAPAN1000というものがあります。

ここではこれらの株価指数についてみていきましょう。

⇒【日経平均株価の詳細を解説

日経株価指数300とは?東証一部から選出された300銘柄で構成し、時価総額加重方式を採用した指標。 

日経株価指数300とは、日経新聞が算出している東証一部上場の300銘柄で構成された株価指数で、日経300ともいいます。

算出方法は時価総額加重方式を採用しており、基準日である1982年10月1日の時価総額を基準値の100として、1993年10月8日から算出を開始しました。

日経株価指数300 = 採用銘柄の時価総額 ÷ 基準日の時価総額 X 100(基準値)

構成銘柄は東証一部上場の内国株式から、業績、流動性、業種のバランスなどを考慮しながら選定し、毎年1回秋に構成銘柄の見直しを行います。

市況変動とは関係ない要因で指数が変化しないよう、構成銘柄の入れ替えがあった場合には、基準日の時価総額の見直しを行い、指数の連続性を保っています。

以下は日経株価指数300の日足チャートです。

⇒【単純平均株価方式と時価総額加重方式を解説

⇒【株式市場の詳細を解説

日経500種平均株価とは?東証一部から選出500銘柄で構成し、単純平均株価方式を採用した指標。業種別日経平均株価とは? 

日経500種平均株価とは、日経新聞が算出している東証一部上場の500銘柄で構成された株価指数で、日経500ともいいます。

算出方法は日経平均株価と同じく単純平均株価方式を採用しているので、日経平均株価の構成銘柄を拡大したものともいえます。

日経500種平均株価 = 対象銘柄の株価(みなし額面換算後)合計 ÷ 除数

1972年1月4日から算出を開始、1982年1月4日から公表を開始しています。

構成銘柄は東証一部上場の内国株式から、直近3年間の売買高、売買代金、時価総額を基準に、前年の銘柄は考慮に入れずに年1回、4月初めに選定をします。

日経500種平均株価の構成銘柄を36分類の日経業種分類ごとに分け、単純平均株価方式で算出したものに、業種別日経平均株価という株価指数があります。

市況変動とは関係ない要因で指数が変化しないよう、構成銘柄の入れ替えがあった場合には、除数の見直しを行い、指数の連続性を保っています。

以下は日経500種平均株価の日足チャートです。

⇒【単純平均株価方式と時価総額加重方式を解説

日経JAPAN1000とは?全市場から選出された1,000銘柄で構成し、時価総額加重方式を採用した指標。 

日経JAPAN1000とは、日経新聞が算出している国内証券取引所上場の1,000銘柄で構成された株価指数です。

算出方法は時価総額加重方式を採用しており、基準日である2002年11月1日を基準値の1,000として、2005年4月1日から算出、公表されています。

日経JAPAN1000 = 採用銘柄の時価総額 ÷ 基準日の時価総額 X 1,000(基準値)

構成銘柄は全上場銘柄の中から、時価総額の上位1,000銘柄での選定が原則なっています。

構成銘柄の見直しは年1回10月下旬に行い、新規に上位500位に入った銘柄があり、採用銘柄が1,501位以下となった場合に銘柄の入れ替えを基本としながら、1,000銘柄にするために501位~1,500位の銘柄で過不足があれば調整します。

市況変動とは関係ない要因で指数が変化しないよう、構成銘柄の入れ替えがあった場合には、基準日の時価総額の見直しを行い、指数の連続性を保っています。

⇒【単純平均株価方式と時価総額加重方式を解説

まとめ 

日経新聞が算出、公表する株価指数にもいろいろなものがあります。

ややこしいかもしれませんが、それぞれの違いや特徴はおさえておいてください。

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