2019年3月8日の鳥貴族の株価は前日比▲34円(▲2.0%)の1638円で取引を終了し、お終値ベースでは年初来安値を更新しました。そして引け後に発表した鳥貴族の2019年7月決算は、上場後はじめての赤字に転落する見通しで、今後株価はさらに下落する可能性が高そうです。
ここでは鳥貴族の株価の動きと決算赤字転落についてみていきたいと思います。
鳥貴族株価の値動き
2018年年初の鳥貴族の株価は3,800円台でしたが、1年を通して下降トレンドを形成し、2019年に入ってもその流れは変わっていません。2018年12月25日に1,650円の安値をつけて反発していましたが、ここにきて再度安値を試す展開となり、2019年3月8日には1,635円と年初来安値を更新しました。
移動平均線を見ていくと10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)・200日(オレンジ色)と4本の移動平均線がすべて下向きとなっており、きれいな下降トレンドであることがわかります。10日移動平均線と25日移動平均線はデッドクロスを完成しており、今後も安値を模索する展開が続きそうです。
鳥貴族株のトレード
2019年7月期決算が上場後はじめて赤字転落見通しとなり、3月11日以降株価は一段と売り込まれる可能性が高いです。既に年初来安値を更新しているため、日足チャートレベルではサポートとなりそうな価格帯は無く、下落幅は大きくなる可能性が高いでしょう。
しばらくは買いエントリーするタイミングは無く、反発したところで戻り売りを狙っていくか、株価が底打ちするのをしばらく待ってからの買いエントリー推奨ですが、時間を要しそうです。
鳥貴族2019年7月期決算赤字転落
鳥貴族が発表した2019年7月期決算見通しは、売上高が前期比+5.6%の358億円、当期純損失が▲3億5,600万円(前期は+6億6,200万円)と上場後はじめての赤字に転落。
鳥貴族は低価格が多くに人に支持されて業績を伸ばしましたが、2017年10月に28年振りとなる価格改定を行いました。価格改定を受けて客数は一気に減少し、業績に大きな影響を及ぼしています。
店舗数の見直しも進める予定で、21店舗を閉鎖します。来期以降V字回復することができるのか注目です。
まとめ
鳥貴族の株価は年初来安値を更新し、下落が止まらない状況ですが、2019年7月期決算は赤字に転落することで、更に安値を試す展開となりそうです。しばらくは買い場はなく、エントリーするのであれば戻り売りを検討していった方が良いでしょう。
値上げによる客数減少の影響は大きく、来期以降巻き返しすることができるのか注目です。
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