「PTS(私設取引システム)」を株式投資家がわかりやすく解説。日中取引と夜間取引が可能。

「PTS」とは東京証券取引所などの取引所以外で株式の売買をすることができる、証券会社独自のシステムで、日本語では「私設取引システム」と呼ばれます。「PTS」では証券取引所の取引時間以外にも株式の売買を行うことができ、夜間取引に対応している証券会社もあります。

ここでは「PTS」についてみていきたいと思います。

「PTS」対応可能な証券会社 

「PTS」が対応可能な証券会社は「SBI証券」「松井証券」「楽天証券」の3社で、2019年春には「マネックス証券」も取扱い可能となる予定です。「楽天証券」は2019年3月18日(月)から夜間取引の取扱いを開始したことで、取引時間は最長となりました。

「PTS」のメリット 

「PTS」の最大のメリットは証券取引所の取引時間外でも取引ができることです。そのため、決算発表など取引時間外に株価に大きく影響を与えるニュースが発表された場合にでも、「PTS」対応の証券会社であれば時間外取引を行うことができます。「PTS」によって利益を上げるチャンスも増えますし、損失を回避することも可能となります。

また「PTS」では通常の証券取引所経由の売買よりも有利な価格で取引できる可能性があり、証券取引所が開いている時間であればそれを狙った裁定取引(アービトラージ)を狙うことも可能です。

「PTS」の注意点 

「PTS」では通常の証券取引所経由での売買と異なり、指値注文しか入れることができません。これを「顧客注文対応方式」と呼びます。成り行き注文には対応していませんので、注意が必要です。

そのため夜間取引などで取引が少ない場合には価格が動きやすく、指値注文の価格をしっかり調べてから入れないと、思わぬ価格で約定してしまう可能性があります。

「PTS」の手数料 

「PTS」の手数料は「SBI証券」は取引所取引より5%安く、「松井証券」と「楽天証券」は取引所取引と同じとなっています。「松井証券」は10万円までであれば手数料が0円なので、小額の取引であれば「松井証券」、10万円を超える取引であれば「SBI証券」と「楽天証券」がお得となっています。

まとめ 

「PTS」とは取引所外で株式の取引ができる売買システムで、日中だけでなく夜間取引にも対応しているのが特徴です。「PTS」取引に対応している証券会社は「SBI証券」「松井証券」「楽天証券」の3社で、手数料も取引所取引と同水準のため、利用する価値はあると思います。

⇒【SBI証券で口座開設
⇒【楽天証券で口座開設
⇒【松井証券で口座開設

<こんな記事も読まれています>

⇒【「DMM株」IPO銘柄取扱い開始
⇒【「楽天証券」夜間取引取扱い開始
⇒【「SBI証券」筑邦銀行とリアルタイム入金
⇒【「Funds」に口座開設する(無料)
⇒【「マネックス証券」口座開設方法
⇒【「楽天証券」口座開設方法

関連記事

  1. 「制度信用取引」「一般信用取引」の違いや特徴を株式投資初心者にわかりやすく解説

  2. サラリーマンがiDeCo(イデコ)を今すぐ活用すべき3つの理由を解説。税制優遇メリットが大きい。NI…

  3. 「のれん代」の詳細をわかりやすく解説。企業買収によって発生する無形固定資産。会計基準によっては償却す…

  4. 株式投資における証券会社の役割を初心者にわかりやすく説明。委託売買(ブローカー)、自己売買(ディーラ…

  5. 2017年テンバガー達成銘柄ランキング。銘柄数とは?証券市場や時価総額などの特徴や傾向など詳細を解説…

  6. 「回転売買」のメリット・デメリットを株初心者にわかりやすく解説

  7. 「株式投資」と「銀行預金」の違いや特徴、メリットやデメリットは?初心者にわかりやすく解説。

  8. 「逆日歩」の詳細を株式投資初心者にわかりやすく解説。株主優待狙いの「信用売り」は危険?

  9. 株式投資でトレード日記・記録をつけることの重要性を解説。初心者が儲けるために必要?

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

おすすめ記事

おすすめ記事

  1. 「小僧寿し」株価上昇・下落の可能性。債務超過で上場廃止の猶予期間入りへ。
  2. 「FIP投資顧問」行政処分勧告。KAZMAX(カズマックス)サロンへの影響は?
  3. 鳥貴族株価上昇・下落の可能性。2019年7月期決算赤字転落の影響は?
  4. みずほ銀行株価上昇・下落の可能性。2019年3月決算大幅下方修正の影響や原因は?…
  5. 「五洋インテックス」株価上昇・下落の可能性。週足チャート逆三尊形成で反発期待。

人気記事

PAGE TOP