レオパレス21の2019年2月7日の株価は、前日比+5円(+1.0%)の515円で取引を終了しましたが、ここから大幅に下落する可能性が高いです。
2月7日に発表した2019年3月期決算見通しは、従来見通しの50億円~70億円の赤字から380億円~400億円の赤字へと大幅に下方修正しています。
ここではレオパレス21の株価、建築基準法違反の疑い、決算下方修正についてみていきたいと思います。
レオパレス株価の値動き
レオパレス21の株価は2018年5月11日の年初来高値とある1,023円を付けた後、大幅に下落しています。要因となったのは2018年5月29日放送のテレビ東京「ガイアの夜明け」で建築基準法違反の疑いがスクープされ、約1,000棟のアパートで補修工事が必要であることが明かになりました。
その後株価が急落し、12月25日には年初来安値となる393円まで下落しました。その後はやや回復していますが、今回の赤字拡大の発表を受け、再び年初来安値を試す展開になることが予想されます。
レオパレス株価のテクニカル分析
レオパレス21の株価をテクニカルにみていくと、直近では25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)で反発して再び上昇、現在は10日移動平均線(ピンク色)でもサポートされている形となっています。
25日移動平均線と75日移動平均線もゴールデンクロスを完成し、ここからの上昇が期待されますが、今回の赤字拡大によって75日移動平均線を大きく下回り、年初来安値を試しに行く可能性が高いでしょう。
⇒【レオパレス決算下方修正】
レオパレス2019年3月期決算見通し
レオパレス21が2019年2月7日に発表した2019年3月期の決算は、前回発表から売上高・営業利益・経常利益は変わらないものの、360億円の特別損失を計上したことによって、当期純損失は▲380億円~400億円の赤字となることが明かになりました。
未定としていた配当も無配となることが決定しています。
レオパレス施工不良
レオパレス21は施工不良が発覚した2018年5月以降、全国の物件の調査を進めてきましたが、1,324棟の物件において建築基準法違反の疑いがあることが明かになりました。対象の物件には合計で1万4,443人が入居しており、そのうち早急に改修工事が必要な641棟の7,782人には退去を要請します。もちろん退去費用は全額レオパレス21が負担。
2019年2月5日の放送されたテレビ東京「ガイアの夜明け」では再びレオパレス21の違法建築物件について特集され、物件の調査が全く進んでいない現状が明かにされています。現在レオパレスが発表した数字の信ぴょう性がどこまであるのか疑問で、今後更に対象物件が増える可能性もありそうです。
まとめ
レオパレスは多くの物件で改修工事が必要であることを明らかにし、特別損失を計上して2019年3月期決算は大きく下方修正されました。テレビ東京「ガイアの夜明け」の調査では、物件の調査が全く進んでいないことが明かにされ、今後も改修費用が増える可能性はありそうです。
この問題を受けてレオパレス21の株価は再び年初来安値を試す可能性が高いと言えるでしょう。引き続き注目していきたいと思います。
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