2018年11月15日のライザップグループ(以下、ライザップ)の株価は、前日比▲80円(▲18.82%)の345円とストップ安で取引を終了しました。
前日に発表した2019年3月期決算見通しが赤字に転落したことを嫌気し、売りが殺到しました。
ここではライザップの株価の動き、決算の詳細についてみていきたいと思います。
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ライザップ2018年の株価
2018年のライザップの株価は1月30日に年初来高値となる1,099円を付けた後下落に転じ、下降トレンドを形成していました。
11月には500円前後での値動きが続いていましたが、11月14日に大きく株価は下落すると、決算発表後にはストップ安となり、年初来安値となる345円を付けました。
11月15日にはストップ安張り付きとなっていたため、明日以降も下落が続くと思われます。
ライザップ株の買いエントリーは様子見
ライザップの株価は赤字決算により年初来安値を更新しており、今後もさらなる安値を模索する展開が継続しそうです。
この段階で新規の買いエントリーは危険であるため、見送った方が良いでしょう。
まずはどこまで下落するか見極めたうえで、安値を付けて反発を確認してから買いエントリーを検討することをおすすめします。
ライザップ2019年3月期見通し赤字へ
ライザップの最新の2019年3月期決算見通しは、売上高が2,309億円と前回予想対比▲191億円、前年対比+947億円、営業利益が▲33億円と前回予想対比▲263億円、前年対比▲170億円、当期純利益が▲70億円と前回予想対比▲229億円、前年対比150億円となっています。
ライザップはM&Aによって業績を拡大してきましたが、多くの企業で営業利益の下方修正を余儀なくされ、赤字転落となりました。
ライザップ経営再建集中へ
ライザップは今後「新規M&Aの原則凍結」、「グループ会社の経営再建の早期完遂」、「成長事業への経営資源集中」によって経営再建に集中する方針としています。
これまではM&Aによって純資産を増加させ、経営再建を行う前に新規のM&A実行を繰り返していましたが、今後は既存事業の経営再建のみを集中して行い、どのような改善を見せるのか注目です。
まとめ
ライザップは積極的なM&Aによって業績を拡大してきましたが、そのほとんどの経営がうまくいっておらず、赤字に転落する形となりました。
株価はストップ安を付けて年初来安値を更新、今後も安値を試す展開が続くと思われるため、注意が必要です。
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