伊藤忠の株価は10月2日に付けた年初来高値2,302.5円からの調整中で、ここから反発していけるか注目です。
11月2日に発表した2018年上半期決算では中国関連投資で減損を出したものの、ユニー・ファミリーマートホールディングス株の再評価益で相殺した形となり、通期業績への影響はありませんでした。
ここでは伊藤忠の株価の動き、中国関連投資の減損や決算発表についてみていきたいと思います。
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伊藤忠、中国関連投資減損の株価への影響は?
11月2日の伊藤忠の株価は、前日比+36.5円(+1.8%)の2,099円で取引を終了しました。
取引中には2018年度上半期決算を発表し、中国関連投資で1,433億円という巨額の減損を計上したため、一時的には2,030円まで下落する場面があったものの、75日移動平均線(水色)がサポートとなり反発しました。
テクニカルには移動平均線からトレンドを読み取ることはできませんが、2,000円が強いサポートなり、75日移動平均線もサポートとして機能しています。
このまま10月2日の年初来高値を目指して上昇していく可能性はありますので、現在の水準で買うか、200日移動平均線(オレンジ色)や75日移動平均線まで下落したタイミングで押し目買いを狙うのは、面白いかもしれません。
2,000円を割り込むようだと明確に上昇トレンドを否定する形となりますので、そこが損切りの目安となります。
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伊藤忠、中国CITIC向けで減損も、ファミマ再評価益で相殺
伊藤忠が11月2日に発表した2018年度上半期決算では、中国CITICへの投資で1,433億円の減損を計上したものの、同時にユニー・ファミリーマートホールディングスの再評価益1,412億円を計上したため、通期見通しに与える影響はありませんでした。
上半期の当期純利益は2,580億円と通期見通し5,000億円に対する進捗率は51.6%となっています。
ドル円の為替も想定レート110円よりも円安の水準で推移していることから、利益を押し上げる要因となり、現時点で通期見通し達成の可能性は高いと言えるでしょう。
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まとめ
伊藤忠は中国CITIC向け投資で巨額の減損を計上したものの、ユニー・ファミリーマートホールディングスの再評価益でほぼ相殺した形となり、通期業績に与える影響はありません。
株価は安値からの上昇を試している最中で、75日移動平均線がサポートとなっていることから、10月2日の年初来高値更新を狙って現在の水準で買いエントリーしてみるのは面白いかもしれません。
株価は2,000円を割り込むようであれば、上昇トレンドを否定する形となりますので、損切りした方が良いでしょう。
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