2018年12月27日のTATERUの株価は前日比+50円(+16.4%)の354円と大幅に上昇して取引を終了、今後上昇に向かえるのか注目が集まります。
同日には特別調査委員会が顧客の預金残高データ改ざんの調査結果を発表しましたが、株は大きく買われた形となっています。
ここではTATERUの株価の値動きと特別調査委員会の調査結果についてみていきたいと思います。
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TATERU株価、年初来安値から大幅反発
TATERUの株価は12月25日に295円の年初来安値を付けていましたが、12月27日には大きく反発しました。
特別調査委員会の調査結果では顧客の預金残高データ改ざんの事実があったことが明かになりましたが、事前に織り込み済みであり、株は買い戻される形となっています。
TATERU株価2018年の値動き
TATERUの2018年の株価は年初から上昇し、4月3日には年初来高値となる2,549円を付けました。その後は下落に転じて方向感のない値動きが続いていましたが、8月末に顧客の預金残高データを改ざんしていた疑いが報道されると、株価は一気に急落。
9月13日には327円の安値を付け、その後は反発する場面もありましたがじり安の展開が続き、12月25日には年初来安値となる295円まで下落しました。
調査報告書発表による大幅反発で、ここから株価が上昇に向かえるのか注目です。
TATERU株価テクニカル分析
TATERUの株価チャートをテクニカルで見ていくと、短期の移動平均線が長期の移動平均線より下に位置しており、下降トレンドであることがわかります。
短期的には大きく反発したものの、340円近辺にある10日移動平均線(ピンク色)と370円近辺にある25日移動平均線(緑色)はレジスタンスとして機能する可能性は高く、上昇に向かうには時間を要しそうです。
買いで入っていくにはこれらの移動平均線を明確に上抜けしてからでも遅くはないでしょう。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
TATERU調査結果報告書
特別調査委員会が発表したTATERUの調査結果報告書によると、合計31名の社員が350件の預金残高の改ざんを行っていたことが明かになりました。
調査期間は2018年9月4日~12月26日で、成約棟数2,269件の15.4%となります。
厳しいノルマ・予算設定によって営業担当は自己資金が少ない顧客とも契約せざるを得ない状況を作り出してしまったと結論付けています。
まとめ
TATERUの特別調査委員会の調査結果報告書が公開され、顧客の預金データ改ざんの不正があったことが明かとなりました。
株価は短期的には反発しているものの、すぐ上にレジスタンスとなる移動平均線があることから、ここから上昇していくには時間を要しそうです。
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