2018年11月7日のパイオニアの株価は、年初来安値となる94円と付けるなど軟調な展開が継続しており、終値は前日比+1円(+1.0%)の97円でした。
同日に発表した2019年3月期の上半期決算は、赤字が拡大し苦しい展開となています。
ここではパイオニアの株価の動き、決算についてみていきたいと思います。
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目次
パイオニア2018年の株価の推移
2018年のパイオニアの株価は1月15日に258円の年初来高値を付けた後、下落トレンドを形成しています。
9月14日には節目となる100円を付けて反発したものの、10月末には100円を割り込んで11月7日には年初来安値94円を付けており、今後も下落に警戒する時間帯が続きそうです。
パイオニア株価、テクニカル分析でも下降トレンド
パイオニアの株価はテクニカルには移動平均線が全て下向きとなっており、きれいな下降トレンドとなっています。
現在の株価も10日移動平均線(ピンク色)の下で推移しており、ここ最近は10日移動平均線がレジスタンスとなっているため、ここを上抜けするのは簡単ではなさそうです。
心理的な抵抗でもある100円を回復するためには、何か材料が必要で、しばらく時間を要する可能性が高いでしょう。
パイオニア株の新規買いは見送った方が良い
パイオニアの株価は引き続き安値を試す展開が続く可能性が高いことから、新規での買いは見送った方が良いでしょう。
まずはしっかりと安値を付けて反発を確認してから、新規のトレードを検討するべきです。
2019年3月期の通期見通しが不透明な中では、今後も値動きの荒い展開となりそうです。
パイオニア2019年3月期上半期決算、通期見通し
パイオニアの2019年3月期上半期の当期純損失は▲99億円となり、前年同期の▲26億円から赤字が拡大しました。
通期の当期純損益予想の開示は保留しており、今後も赤字が拡大する可能性がありそうです。
2018年3月期の当期純損失は▲71億円となっています。
パイオニア2019年3月期第二四半期決算詳細
パイオニアの2019年3月期第二四半期決算は、売上高が前年同期比▲6.2%の871億円、営業損益が前年同期23億円の黒字から▲1億円の赤字に転落、当期純損失が前年同期▲6億円から▲33億円に拡大しています。
カーエレクトロニクスの市販・OEMでの減少により売上は減収、さらに減価償却費の増加や為替などの影響によって、営業損失を計上しています。
まとめ
パイオニアの株価は94円の年初来安値を付け、今後も安値を試す展開が続きそうです。
2019年3月期上半期決算では赤字が拡大し、通期見通しの公表は保留しており、今後も損失が拡大する可能性はあるでしょう。
パイオニア株の新規の買いは見送り、しばらくは様子見することをおすすめします。
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