コンコルディアFG2018年9月以降株価上昇・下落の可能性は?東日本銀行、業務改善命令で顧客に数百万円単位の手数料を返還、業績への影響は?

2018年7月にコンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)傘下の東日本銀行が業務改善命令を受けました。

その原因の1つに契約に沿わない手数料を顧客から徴収していたケースがあり、現在その手数料を顧客に返却しているという情報が入ってきています。

ここでは東日本銀行の手数料返却、コンコルディアFGの業績や株価への影響についてみていきたいと思います。

⇒【きらぼし銀行、現金横領と殺人事件の不祥事。その詳細とは?

東日本銀行、業務改善命令を受けて手数料を顧客に返金へ。 

知人から聞いた話であるが、その知人は東日本銀行に口座を保有しており、業務改善命令を受けたことは知っていたが、自分とは無関係だと思っていたそうでした。

ところが東日本銀行の本店から連絡があり、過去の取引で契約に沿わない手数料があり返金したいとの申し出があり、2018年8月末に口座に返金が完了したとのことでした。

また東日本銀行の別の支店からも連絡があり、その知人が紹介した顧客にも手数料を返却したいとのことで、取次をお願いされたようです。

その金額はなんと数百万円規模。

知人の関係しているところだけでも数百円規模の返金があったことを考えると、全体では相当の金額が返金されている可能性が高いと考えられます。

⇒【大東建託長時間労働で是正勧告。株価への影響は?

コンコルディアFG株価上昇・下落の可能性は?年初来安値更新か? 

東日本銀行を傘下に持つコンコルディアFGの株価の推移を見ていきたいと思います。以下はコンコルディアFGの日足チャートです。

2018年の株価は1月10日に年初高値となる740円を付けた後、下降トレンドを形成しています。

東日本銀行の業務改善命令が明かにあった7月13日には年初来安値となる500円を付け、その後は7月31日に644円まで回復しましたが、8月に入り再度下落に転じ、現在は安値圏での推移となっています。

テクニカルには10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)の3本の移動平均線が下向きとなっており、下落に向かいやすいチャートとなっています。

直近は25日移動平均線がレジスタンスとなっていることから、年初来安値更新を警戒する展開となりそうです。

株価が上昇にむかうためには、75日移動平均線を突破する必要がありますが、時間を要しそうです。

⇒【株式投資で失敗する人の3つの特徴とは?

東日本銀行手数料返金によるコンコルディアFGの業績への影響は? 

東日本銀行による手数料返金が業績にあたえる影響はどの程度なのでしょうか?

コンコルディアFGの2019年3月期決算見通しは、経常利益が前期比+5.1%の1,030億円、当期純利益が前期比+5.4%の700億円となっています。

この規模からすると手数料の返金が数億円あったとしても、大きな影響はなさそうです。

しかしながら銀行別にみていくと、2018年3月期の横浜銀行、東日本銀行の2行合算の当期純利益は626億円で、横浜銀行が584億円(93.3%)、東日本銀行が42億円(6.7%)と横浜銀行の利益が圧倒的に多いことがわかります。

コンコルディアFG全体としては影響がなかったとしても、東日本銀行単体で見ると手数料返金によるインパクトは相当大きそうです。

⇒【初心者・サラリーマンにおすすめの投資法

コンコルディアFG2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ 

コンコルディアFGの株価は、東日本銀行の業務改善命令の影響もあり、安値圏での推移となっています。

現在、東日本銀行は契約に沿わない手数料の返金を顧客に行っており、金額についてはわかっていないものの、数億円規模になる可能性は高そうです。

今後これらのニュースが出た際には、コンコルディアFGの株価は下落し、年初来安値を更新しに行くかもしれません。

<こんな記事も読まれています>

⇒【東日本銀行、業務改善命令。その詳細とコンコルディアFGの株価への影響とは?
⇒【スルガ銀行倒産・静岡銀行との合併の可能性は?
⇒【静岡銀行・スルガ銀行のビジネスモデル比較
⇒【スルガ銀行岡野会長、融資を私的流用の疑い
⇒【鳥取銀行、株価上昇・下落の可能性は?
⇒【TATERU不正融資に関与、株価への影響は?
⇒【高配当株を長期保有する際の6つのポイント
⇒【株主優待で効率よくお金を貯めるポイント
⇒【配偶者控除改正、株式投資のすすめ
⇒【パチンコより株式投資をおすすめする3つの理由
⇒【宅配ボックス設置規制緩和、宅配業者への影響は?
⇒【日経新聞を無料で読む方法

関連記事

  1. TATERU(タテル)2018年9月以降株価上昇・下落の可能性は?預金残高の改ざん・水増しを行い、西…

  2. 積水ハウス2018年7月以降株価上昇の可能性は?土地取引の詐欺被害で株主が阿部俊則会長を提訴。日足チ…

  3. ブランデス・インベストメント、大塚家具株式を全て売却へ。財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出…

  4. 株式相場とビットコイン(仮想通貨)価格は連動?関係性の理由や根拠とは?

  5. TATERU(タテル)2019年1月以降株価上昇・下落の可能性は?預金残高データ改ざんの影響は?

  6. 「大東建託」株価上昇・下落の可能性。アパートオーナー・地主とトラブル報道の影響は?

  7. 燦(サン)キャピタルマネージメントは仕手?2018年10月以降株価上昇・下落の可能性。

  8. マネックス証券2018年11月以降株価上昇・下落の可能性は?コインチェック取引再開?

  9. スルガ銀行、岡野会長家(創業家)の関連会社に500億円規模の融資を実行。焦げ付き・貸し倒れの可能性は…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

おすすめ記事

おすすめ記事

  1. 「小僧寿し」株価上昇・下落の可能性。債務超過で上場廃止の猶予期間入りへ。
  2. 「FIP投資顧問」行政処分勧告。KAZMAX(カズマックス)サロンへの影響は?
  3. 鳥貴族株価上昇・下落の可能性。2019年7月期決算赤字転落の影響は?
  4. みずほ銀行株価上昇・下落の可能性。2019年3月決算大幅下方修正の影響や原因は?…
  5. 「五洋インテックス」株価上昇・下落の可能性。週足チャート逆三尊形成で反発期待。

人気記事

PAGE TOP