シェアハウスをはじめとした不動産向け不適切融資問題で渦中のスルガ銀行。
先日引責辞任報道がでた岡野光喜会長が融資を一部私的流用している可能性があることが金融庁の調査で明らかになりました。
この報道を受けてか、2018年8月中に公表する予定であった第三者委員会の調査結果も1週間延期されています。
ここではスルガ銀行の株価の動き、岡野会長私的流用についてみていきたいと思います。
目次
岡野光喜会長、スルガ銀行融資を不正に私的流用。数十億円規模にのぼる可能性も。
不祥事が相次ぐスルガ銀行でしたが、今度はトップである岡野会長に私的流用の疑いが発覚しています。
金融庁が不動産向けの不適切融資についての調査を進めていたところ、スルガ銀行が不動産購入目的資金として関連会社に融資を実行。
しかしながら、関連会社は不動産の取得を行っておらず、その資金が岡野会長に流れていた可能性が高いとみられています。
これらの関連会社の融資には、岡野会長に近かった役員がかかわり、お金の流れを把握しているとみられています。
詳細は調査中ですが、資金流用は長期的に行われていた可能性が高く、総額は数十億円規模となる可能性もありそうです。
不祥事が止まらないスルガ銀行。岡野会長が不正を行っていたとなると、影響はかなり大きくなりそうです。
岡野会長私的流用の報道でスルガ銀行株価は大幅安。
スルガ銀行の2018年8月31日の株価は前日比▲37円(▲5.8%)の603円で取引を終了しています。
岡野会長の融資私的流用の影響は大きく、一時601円の安値を付けました。以下はスルガ銀行の日足チャートです。
8月23日に年初来安値557値を付けて、回復を試していた最中でのトップによる不祥事の疑いで、もし報道の内容が本当なのであれば、株価はさらに下落していく可能性はありそうです。
テクニカルにも10日移動平均線(ピンク色)が上値の抵抗となっており、反発しても叩かれるという展開が続きそうです。
ここからの報道内容次第で株価は大きく動く可能性がありますので、引き続き下落には警戒した方が良さそうでしょう。
第三者委員会、スルガ銀行不適切融資問題の調査結果公表を1週間延期、9月7日発表へ。
スルガ銀行の不適切融資問題を調査していた第三者委員会は、2018年8月中に公表する予定であった調査結果の概要を9月7日に延期することを発表しました。
岡野会長の私的流用の件が影響しているのかはわかりませんが、スルガ銀行の融資に関しれ新たな問題が発覚している可能性も否定はできません。
日経新聞の報道ではスルガ銀行の不適切融資は1兆円規模にのぼるとされています。
ここまでの金額と件数が不正に実行されていたとなると、全容解明にはかなりの時間を要しそうです。
発表が延期されたことで、どのような調査結果になるのか余計に注目があつまる形となります。
岡野光喜スルガ銀行会長、融資の私的流用の金額は数十億円規模まとめ
次から次へと不祥事が発覚するスルガ銀行、今回はトップである岡野会長の私的流用という、信じられない不祥事の疑いがもたれています。
この件が本当だとすれば、金融庁からも相当厳しい処分が下る可能性が高く、スルガ銀行存続にも影響を及ぼしそうです。
第三者委員会の調査結果は9月7日に公表予定となっており、引き続きスルガ銀行から目が離せません。
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