あおぞら銀行は2018年8月27日から自前のATM廃止の作業を開始しました。
低金利の長期化や人口減少による融資先の減少から、銀行業界の経営状況は厳しく、多くの銀行にとって、コスト削減は急務となっています。
あおぞら銀行はコストの高いATMを廃止し、経営状況の改善に取り組むことを決定しました。
ここではあおぞら銀行自前ATM廃止、株価や業績に与える影響についてみていきたいと思います。
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目次
あおぞら銀行ATM廃止でコスト削減へ。ゆうちょ銀行ATMへ切り替え。
あおぞら銀行は1957年4月設立で、東京都千代田区麹町に本社を構える銀行です。
日本全国19店舗に設置されている自前のATMを廃止し、ゆうちょ銀行のATMに切り替えを行っていきます。
ゆうちょ銀行のATMでは8時から20時までは利用手数料を無料とし、既存の顧客にコスト増とならないように配慮。
大手メガバンクもコスト削減のためにATM削減を検討している中、あおぞら銀行はいち早く動き出し、多くの注目を集めています。
今後他の銀行も追随し、銀行業界全体としてATM削減に向けて動き出すのか、注目です。
⇒【NISAの詳細を解説】
あおぞら銀行の決算推移は?
あおぞら銀行の2018年3月期決算は、売上高が前期比+10.5%の1,488億円、経常利益が前期比+12.0%の579億円、当期純利益が前期比▲1.8%の430億円となっています。
2019年3月期決算見通しは、経常利益が前期比+0.9%の585億円、当期純利益が前期比▲0.1%の430億円を見込んでいます。売上高見通しは発表していません。
あおぞら銀行の当期純利益はここ7年間430億円前後となっており、2019年3月期が見通し通りとなれば8年間ほぼ横ばいとなっています。
低金利や人口減少で銀行全体の業績が厳しい中、横ばいを維持できているという見方もできますが、成長もできていない状況です。
あおぞら銀行はまず自前ATMを切り替えてコストを削減、業績改善に寄与するのか注目が集まります。
あおぞら銀行株価上昇・下落の可能性は?年初来安値更新で軟調な展開。
あおぞら銀行の2018年8月27日14時過ぎの株価は、前日比+35円(+0.9%)の3,990円で推移しています。以下はあおぞら銀行の日足チャートです。
2018年のあおぞら銀行の株価は7月までほぼ横ばいでの推移でしたが、2019年3月期第一四半期決算が減益であることが発表されると8月に入って下落しています。
8月16日には年初来安値となる3,835円を付け、現在も安値圏での推移となっています。高値も1月15日4,660円、2月2日4,585円、5月15日4,495円、7月30日4,350円と切り下げている状況で、下降トレンドを形成しています。
テクニカルには10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)の3本の移動平均線が下向きとなっており、下落に向かいやすいチャートとなっています。
現在の株価は10日移動平均線を上回ってはいますが、25日移動平均線より下に位置している限りは、下落に警戒する時間帯となります。目先は年初来安値の3,835円を維持できるかがポイントです。
株価が上昇に向かうためには、25日移動平均線を回復する必要がありますが、やや離れているため時間を要しそうです。
あおぞら銀行2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
あおぞら銀行の株価は年初来安値を更新したばかりであり、軟調な展開となっています。しばらくは下値を模索する展開が続きそうです。
コスト削減のためのATM切り替えが今後業績にどのような影響を与えるのか注目です。
銀行業界全体として経営状況が厳しい中、あおぞら銀行の動きをきっかけとしてATM削減が進んでいくのか、注目が集まります。
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