京都銀行は2018年8月16日、行員が顧客の預金を着服した不祥事が発生したと発表しました。ここ数ヶ月の間に七十七銀行、きらぼし銀行、スルガ銀行と銀行による着服事件が相次いています。
ここでは京都銀行の不祥事の詳細、株価の動きについてみていきたいと思います。
⇒【きらぼし銀行、現金横領と殺人事件の不祥事。その詳細とは?】
目次
京都銀行行員、顧客口座から不正出金着服の詳細とは?決算への影響は?
京都銀行西山科支店に勤務していた30代の男性行員が、2006年6月から2018年5月の間に顧客の預金を不正に出金し、プライベートに使用していたことがわかりました。
男性行員は12年間で千代川支店、東舞鶴支店、東向日町支店、小倉視点勤務時に、11名の顧客の口座から合計43回にわたって5,634万円を不正に出金し着服。
2018年7月に顧客からの問い合わせによって、社内調査を行ったところ事件が発覚しました。
着服した男性行員は2018年8月13日付けで懲戒解雇処分となっています。
京都銀行は着服にあった金額全てを行員と家族から回収しており、被害にあった顧客には全額弁済済み。京都銀行の決算への影響はありません。
京都銀行株価上昇・下落の可能性は?行員不祥事の影響は?
京都銀行の2018年8月16日の株価は、前日比+30円(+0.6%)の5,420円で取引を終了しています。不祥事による影響は特になさそうです。以下は京都銀行の日足チャートです。
2018年の京都銀行の株価は、4月までは一定のレンジでの横ばいとなっていましたが、それ以降は下落に転じ、7月5日には年初来安値となる4,800円を付けました。その後は回復し8月2日には5,970円まで上昇。現在は調整している状況です。
テクニカルには、8月前半に株価が上昇した局面では75日移動平均線(水色)を突破するも長くは続かずに下落。現在は25日移動平均線(緑色)も下回っており、株価は下落に向かいやすい展開となっています。
25日移動平均線を明確に突破するまでは下落に警戒する必要があり、年初来安値の4,800円を維持することができるかがポイントです。75日移動平均線を突破すれば下落リスクは低くなり、6,000円に向けて上昇する可能性が高くなります。
京都銀行2019年3月期第一四半期決算の詳細は?
京都銀行が2018年7月31日に発表した2019年3月期第一四半期決算は、売上高が前年同期比+10.1%の335億円、経常利益が前年同期比+18.5%の119億円、四半期純利益が前年同期比▲1.4%の87億円でした。
通期見通しは従来発表から変更なく、経常利益が前期比+6.6%の287億円、当期純利益が前期比+3.5%の200億円、配当は60円を予定しています。売上高予想については、公表していません。
京都銀行2018年8月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
京都銀行の株価は年初来安値からの回復を試しているところですが、テクニカルには下落を警戒するチャートとなっています。
行員の不祥事による業績への影響はなく、短期的に株価への影響もなさそうですが、イメージの悪化は避けられず、今後の経過を見守る必要があります。
最近は銀行による不祥事が相次いで発覚しており、今後もこのようなニュースが出てくるかもしれません。
<こんな記事も読まれています>
⇒【スルガ銀行株価はどこまで下落するのか?】
⇒【株式投資で億り人達成のコツや方法とは?】
⇒【テンバガーの詳細をわかりやすく解説】
⇒【地方銀行株で利益を上げるための方法やポイントとは?】
⇒【宅配・運送業者株で利益を上げるための方法やポイントとは?】
⇒【カルテルの詳細をわかりやすく解説】
⇒【高配当株を長期保有する際の6つのポイントとは?】
⇒【株主優待で効率よくお金を貯めるポイントを解説】
⇒【株で失敗しないコツ!株式投資で失敗する人の3つの特徴とは?】
⇒【株で失敗しないコツ!過去検証の方法を解説】
⇒【レオパレス決算下方修正。株価への影響は?】
⇒【ドンキホーテ決算好調、渋谷で複合施設の大規模開発へ】
⇒【ヤマトHD、異例の決算発表期限延期を申請。株価への影響は?】
⇒【QBハウス3期連続最高益。カット料金値上げの株価への影響は?】
この記事へのコメントはありません。