ユニバーサルエンターテイメント元取締役会長・岡田和生氏、複数の賄賂の容疑で香港ICACが逮捕。株価や業績、カジノ関連事業のライセンス取得への影響は?

ユニバーサルエンターテインメントは2018年8月6日、元取締役会長である岡田和生氏が複数の賄賂の容疑で逮捕されたと発表しました。

ここでは岡田氏逮捕の詳細、株価や業績に与える影響についてみていきたいと思います。

⇒【ジャストプランニング社長の不正行為で株価大幅下落。その詳細とは?

岡田和生氏、香港ICACに逮捕の詳細とは?ユニバーサルエンターテインメントとの関連は? 

岡田氏は香港ICAC(Hong Kong Independent Commission Against Corruption)に複数の賄賂の容疑で逮捕されたことが明かになりました。現在はICACの管理下で保釈中とのことです。

岡田氏は2017年6月29日までユニバーサルの取締役を務めていましたが、ユニバーサルはニュースリリースにおいて、一切関係がないとコメントしています。まだ逮捕の具体的な内容についてはわかっていませんが、ユニバーサルは捜査の協力要請には全面的に協力してく方針です。

⇒【IPO(新規公開株)の詳細を解説

岡田氏逮捕でユニバーサルエンターテインメントのカジノ事業に影響が出る可能性も。岡田ホールディングス合同会社は主要株主。 

ユニバーサルはパチンコ・パチスロ事業や周辺機器の販売、フィリピンでのカジノ事業を営んでいます。今回の岡田氏の逮捕の内容次第では、カジノ事業のライセンスが失効する恐れがあり、その場合には業績に大きな影響を与えます。

岡田氏が46.4%の議決権を保有する岡田ホールディングス合同会社は、2017年12月31日時点でユニバーサルの67.9%の株式を保有する大株主となっています。株主に不適格者がいる場合には、カジノ事業をはじめとしてライセンスの取得が認められない可能性は十分にありえます。

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ユニバーサルエンターテインメント、岡田氏逮捕による株価への影響は? 

ユニバーサルの2018年8月6日の株価は、前日比▲205円(▲5.5%)の3,490円と大きく下落し、岡田氏逮捕の影響が出ています。以下はユニバーサルの日足チャートです。

ユニバーサルの2018年の株価は下降トレンドを形成しており、本日8月6日には年初来安値を更新し、3,320円の安値を付けました。

テクニカルには3本の移動平均線が下向きとなっており、また下値の目途となるサポートラインもないことから、どこまで下落するかわからない状況です。今回の岡田氏逮捕の影響は大きく、今後も下落が継続する可能性が高いと思います。

以下はユニバーサルの週足チャートですが、過去には3,000円近辺でもみ合った時期もあるため、心理的な節目ということもあり、3,000円が目席の下値の目途となりそうです。

⇒【自社株買いの詳細を解説

ユニバーサルエンターテイメント元取締役会長・岡田和生氏、複数の賄賂の容疑で香港ICACが逮捕まとめ 

岡田氏逮捕の詳細についてはまだわかっておりませんが、ユニバーサルエンターテインメントの主要株主としても関わっており、与える影響は大きそうです。

株価は軟調な展開が続いており、下げ止まる気配を見せておりません。更なる下落に要注意です。

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