ぐるなびは2018年7月30日に2019年3月第一四半期決算と、楽天との資本業務提携を発表しました。決算発表では上期業績を上方修正しています。また楽天との資本業務提携では、今後のユーザー拡大に寄与することが期待されています。
ここではぐるなびの決算発表の内容、楽天との資本業務提携の内容、株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
ぐるなび2019年3月期第一四半期決算の詳細とは?上半期決算上方修正の理由や要因とは?
ぐるなびが発表した2019年3月期第一四半期決算は、経常利益が前期比▲57.2%の5億9,800万円、四半期純利益が前期比▲58.1%の4億円と大幅に減益となりました。しかしながら、5月9日に発表した上半期の経常利益を4億円から7億円に、半期純利益を2億8,000万円から4億9,000万円にそれぞれ上方修正しています。
第一四半期において、ネット予約販売手数料売上が計画より好調だったこと、プロモーション事業の売上が前倒しで発生したことから当初の計画を上回り、上半期の業績予想を修正しました。
尚、通期業績予想は変更なく、経常利益は前期比▲73.0%の13億円、当期純利益は前期比▲71.8%の9億円で据え置いています。
ぐるなび、楽天と資本業務提携。楽天は約40億円を投じ、滝久雄会長から市場外で株式取得、第2位の株主へ。
決算発表と同時に、ぐるなびは楽天との資本業務提携を発表しました。楽天は7月30日付けでぐるなびの代表取締役会長の滝久雄からぐるなび株式4,677,600株を市場外の相対取引で買取することを合意しました。
株式の譲渡は8月22日付けで実行され、楽天はぐるなびの発行済み株式数の9.60%を保有し、滝久雄に次ぐ2番手の株主となります。売買金額は約40億円と見られています。
この資本業務提携により、以下を実行していく予定です。
① ぐるなび会員及びぐるなびポイントの、楽天会員及び楽天スーパーポイントへの段階的統合
② 楽天ユーザーに対してぐるなびのネット予約の利用促進に向けた施策の実行
③ ぐるなび及び楽天それぞれのサイト上の広告枠の販売における協業
④ ぐるなびの加盟飲食店においてユーザーが利用できる決済方法のPRにおける楽天カード及び楽天ペイの表示
⑤ ぐるなび及び楽天の運営するサービスについてのそれぞれの顧客及び加盟店への販売促進引用:ぐるなび2018年7月30日ニュースリリース
ぐるなびストップ高、2018年8月以降株価上昇の可能性は?楽天との資本業務提携でトレンド転換となるか?
ぐるなびの2018年7月31日の株価は、上半期決算の上方修正、楽天との資本業務提携を受けて、ストップ高となる前日比+150円(+17.5%)の1,008円で取引を終了しています。以下はぐるなびの日足チャートです。
ぐるなびの株価の2018年の値動きは、5月9日に発表した2019年3月期決算見通しが大幅減益となる見込みであることから、大きく下落し安値圏での推移が続いていました。7月6日に付けた年初来安値759円から上昇を試しているところで、今回の発表をうけてストップ高となっています。
テクニカルには10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線(緑色)を明確に上抜けし、75日移動平均線(水色)を回復できるのか注目が集まります。10日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスを完成したことも、株価が上昇に向かう良い材料となっています。
本日ストップ高となったことで、8月1日以降の株価の値動きに注目が集まります。75日移動平均線を上抜けすると、トレンド転換となる可能性が高そうです。
ぐるなび2018年8月以降株価上昇の可能性まとめ
ぐるなびの株価は、上半期決算の上方修正、楽天との資本業務提携を材料にストップ高となりましたが、明日以降も上昇が継続していくのか注目が集まります。通期見通しは据え置いているため、上半期上方修正によるインパクトはそこまで大きくないと思われ、やはり楽天との提携の注目度が高いでしょう。今後どのように業績に繋げていけるかがポイントとなります。
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