ユニー・ファミリーマートホールディングスは2017年にドンキホーテホールディングスと業務提携をし、2018年6月からファミリーマート3店舗でドンキ流の陳列を行ったコラボ店の運営をはじめました。
実験開始から1ヶ月超が経過し、その結果は想像以上に好調なものとなりました。ここではコラボ店売上の詳細や、株価への影響についてみていきたいと思います。
ドンキ流圧縮陳列のファミマ実験店舗、売上、客数、滞在時間増加へ。
今回実験を行ったのは立川市、目黒区、世田谷区の3店舗です。ドンキホーテの象徴とも言える圧縮陳列を行い、商品数を増やしたり、ドンキホーテのオリジナル商品を販売したりと、従来のファミリーマートとは異なる店舗として、注目を集めました。
実験開始から約1ヶ月が経過し、早くもドンキホーテのノウハウが結果を表しています。実験をした3店舗の売上高は従来の1.5倍にまで増加。従来のコンビニ利用客に加えて、ドンキホーテファンの来店が増え、客数は約1.3倍に増加。
コンビニを訪れる客は購入する商品が明確になっていることが多く、滞在時間は長くありません。しかしながら、実験を行った店舗では、ドンキ流の陳列が客の目に入り、新たな購入意欲を掻き立てるなどの効果が期待されています。実験店での客の滞在時間は2倍以上にまで伸びている模様です。
コンビニの来客数は、ドラッグストアなどとの競争もあり、減少傾向にあります。今回ファミマとドンキのコラボ店では、コンビニからドラッグストアなどに流れた客を戻すのに一定の効果があったと言えるでしょう。今後コラボ店を拡大して、株価や業績に影響を与えるか注目です。
ユニー・ファミリーマートホールディングスの株価は、6月21日に12,670円の高値を付けた後、大きな下落調整となっています。7月20日の株価は前日比▲50円(▲0.5%)の10,440円で取引を終了しています。
テクニカルには株価は75日移動平均線(水色)も下回っており、10日移動平均線(ピンク色)と75日移動平均線がデッドクロスを完成しました。チャート的には株価が下落しやすい状況となっており、どこで下げ止まりを見せるか注目です。
下落調整を終了するのは、ひとまず75日移動平均線が位置する11,000円近辺まで上昇する必要があります。75日移動平均線より下に位置している限りは、下落調整が続く可能性が高いでしょう。
ユニー・ファミリーマート2018年8月以降株価上昇の可能性まとめ
ユニー・ファミリーマートホールディングスの株価は調整局面に入っています。テクニカルにも弱いチャートとなっているので、今後株価が上昇に向かうには新規の材料が必要で、時間を要する可能性が高そうです。
ファミマとドンキのコラボ店が結果を残しているのは明るい材料ですが、今後規模を拡大していけるかに注目です。
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