新聞報道やニュースなどでカルテルという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。カルテルは消費者の利益を損なう行為として、独占禁止法で規制されています。
カルテルなどの違法行為を取り締まっているのが、公正取引委員会で、独占禁止法の疑いがある会社には立ち入り検査を実施して、詳細を調査します。
ここではカルテルについて解説していきたいと思います。
目次
カルテルの詳細とは?独占禁止法で規制される行為で、消費者のメリットを損なう。
カルテルとは、複数の企業が連絡を取り合い、共謀して商品の価格を一律で調整したり、生産数量を取り決めたりする行為のことをいいます。
カルテルを行うと、企業間での競争原理が働かなくなり、消費者は本来よりも高い価格で商品を購入せざるを得なくなってしまいます。企業にとっては楽をして利益を上げる方法ではありますが、消費者の利益を損なう行為として、独占禁止法で規制されている行為の1つです。
カルテルが行われることによって、本来は競争によって排除されるべき企業が不当に利益をあげて市場に残り続け、経済を停滞する要因になるとされています。そのため、カルテルは世界中で違法行為として規制されています。
カルテルなど独占禁止法で規制される行為を取り締まるのが公正取引委員会。内部告発などの自主申告で判明するケースが多い。
カルテルなど独占禁止法で規制されている行為の取り締まりを行っているのが、公正取引委員会になります。
カルテルは消費者の利益を損なう重大な違反行為ではありますが、なかなか証拠が掴みにくく、取り締まりがしにくいというのが実態です。そのため公正取引委員会では、カルテルなどの独占禁止法で規制されている行為への関与を、自主的に申告し調査に協力した場合には、処分を免除する措置を取ることがあります。
このように独占禁止法に違反する行為は、関係者からの内部告発で明らかとなるケースが多いです。現在では多くの企業がコンプライアンス遵守を最優先事項として取り組んでおり、内部告発が出やすい環境が整いつつあります。
カルテルの詳細を初心者にわかりやすく解説まとめ
カルテルについては日々新聞報道やニュースなどで触れる機会は多いですが、我々消費者によっては利益を損なう行為であり、損失を被っていることになります。カルテルを行う企業は厳しく罰せられるべきであり、社会的な信用も失って株価や業績に大きな影響を与えることがあります。
株式投資を行う場合には、株価が大きく変動する要因となりますので、カルテルのニュースが出た際には、リスク管理をしっかりと行って対応する必要があります。
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