アサヒ、高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」発売へ。サントリー「頂」キリン「本麒麟」へ対抗。ストロング系缶チューハイのシェアを奪えるか?業績や株価への影響とは?

アルコール飲料の高アルコール化が進んでいます。缶チューハイではアルコールが9%前後の「氷結ストロング」や「マイナス196℃ストロングゼロ」が人気で、市場規模は2倍にまで膨らんでいます。

その流れが今、ビール系飲料にも広がりつつあります。ビール系飲料のアルコールは5%前後が主流でしたが、6%を超える商品が次々と発表され、競争は激しくなりそうです。

ここではアサヒビールが発表した高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」と競合の商品についてみていきたいと思います。

アサヒ、高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」発売へ。その概要とは? 

アサヒビールは2018年7月3日から高アルコールビールの新商品「クリアアサヒ クリアセブン」を発売します。アルコール度数は7%と従来のビール系飲料を上回り、高アルコール飲料需要の取り込みを狙います。

他メーカーも高アルコールビールに力を入れており、サッポロビールは6月5日に「LEVEL9贅沢ストロング」を発売し、アルコール度数は9%となっています。サントリーはアルコール度数8%のビール系飲料「頂」を、キリンはアルコール度数6%の「本麒麟」を発売済みです。

こうした動きの背景には、消費者の高アルコール飲料に対する需要の増加があります。高アルコールのため、従来より少ない本数で気軽に酔える点が人気となっています。

一方でメーカーとしてはアルコール飲料の販売量の減少に繋がる恐れがありますが、既に缶チューハイで実績があり、シャアを奪われる可能性があるため、高アルコールビール飲料の販売に動き出しました。

アサヒ、高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」発売へ。高アルコールビールの歴史や市場規模とは? 

サントリーは他のメーカーに先駆けて、2009年にアルコール度数8%の商品を投入しましたが、その当時は不評で売り上げは伸びませんでした。ところがここにきて味や飲みやすさが改善されて、一気に市場規模は拡大しつつあります。

高アルコールビール市場は、2018年は前年対比約30%増加すると予想するメーカーもあります。高アルコールビールの販売量は、第3のビール市場の約10%を占める見込みで、ビール系飲料の市場が縮小する中で、成長分野となっています。

今後メーカーが狙うのは、焼酎や缶チューハイからのシェアを奪うことです。今後もメーカーによる高アルコールビールの争いは激化していくことが予想されます。

アサヒ、高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」発売へ。業績や株価への影響は? 

アサヒグループホールディングスの2018年12月決算見通しは、売上高が前期比+2.6%の2兆1,400億円、当期純利益は前期比+0.7%の1,420億円を見込みます。

成長が鈍化してきている中、高アルコールビールの新商品で業績を伸ばせるか注目です。

株価は2018年に入ってから、5,000円~6,000円のレンジでの推移が続いています。徐々に下値を切り上げつつあるので、このまま上昇トレンドに向かえるのか注目です。

アサヒ、高アルコールビール「クリアアサヒ クリアセブン」発売まとめ 

高アルコール缶酎ハイは定着し、よく飲む人も多いのではないでしょうか?手軽に安く酔えるのが魅力的で、今後高アルコールビール飲料も定着していくのか注目です。

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