3053 ペッパーフードサービスの株価が急落しました。前日に発表した5月の月次動向の数字が想像以上に悪かったことが嫌気されています。
ペッパーフードサービスはいきなりステーキの急成長により、2017年にはテンバガー銘柄となりました。いきなりステーキは低価格で本格的なステーキが味わえるため、ファンの人も多いのではないでしょうか?
いきなりステーキに何が起こっているのか、月次動向の数字でみていくとともに、業績や株価への影響をみていきたいと思います。
目次
いきなりステーキ客数減少でペッパーフードサービス株価大幅安。5月既存店売上高の詳細とは?ペッパーランチやレストランは?
ペッパーフードサービスが発表した2018年5月の月次動向では、いきなりステーキの2018年5月既存店売上高は前年同月比▲10.8%、客数は▲9.0%、客単価は▲0.9%となりました。全店売上高では店舗数の伸びもあり、売上高は+101.0%、客数は+99.5%、客単価は+0.8%となっています。いきなりステーキの国内店舗数は2018年5月末時点で263店舗です。
ペッパーランチの2018年5月既存店売上高は前年同月比▲2.6%、客数は▲4.5%、客単価は+2.0%となりました。レストランの2018年5月既存店売上高は前年同月比▲10.2%、客数は▲10.4%、客単価は+0.2%となりました。
いきなりステーキだけではなく、ペッパーランチとレストランでも落ち込みが大きくなってきています。
⇒【ペッパーフードサービス2018年8月以降株価上昇の可能性は】
いきなりステーキ客数減少でペッパーフードサービス株価大幅安。業績や決算への影響や見通しは?
ペッパーフードサービスの2018年12月期決算見通しは、売上高が前期比+73.7%の629億3,200万円、当期純利益が前期比+88.5%の25億1,100万円となっています。
いきなりステーキの既存店売上高が前年割れしたのは2018年4月に続いて2ヶ月連続でしたが、2018年4月は売上・客単価・客数ともに▲0.1%~▲1.7%と微減でしたが、5月は▲10%を超える大幅な減少となっています。
新規出店が毎月10店舗以上増加しているため、全店売上高は増加しており、2018年12月見通しの売上高は達成できそうですが、利益については今後の動向次第となります。仮に利益面も達成できたとしても、新規出店に依存した数字となれば、成長が減速し、翌期以降の数字が悪化する恐れがあります。
今後の月次動向に注目が集まります。
いきなりステーキ客数減少でペッパーフードサービス株価大幅安。日足テクニカルチャートによる今後の値動き予想とは?
2018年6月15日のペッパーフードサービスの株価は前日比▲340円(▲6.3%)の5,080円で引けました。
以下はペッパーフードサービスの日足チャートです。
株価は4月10日高値7,180円から高値切り下げの下降トレンドとなっており、現在の値位置は全ての移動平均線を下回っています。25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)がゴールデンクロスを完成しており、下落に向かいやすいチャートとなっています。
5月30日安値4,955円を維持できるかがポイントで、そこを下抜けすると3月26日安値4,340円まで下値の目途となるポイントがなく、下落が加速する可能性があります。
2018年5月月次動向の数字が想像以上に悪化していることから、注意が必要です。
いきなりステーキ客数減少でペッパーフードサービス株価大幅安まとめ
急成長を遂げてきたいきなりステーキの成長に陰りが見え始めました。新規出店に頼るビジネスモデルとなってしまうのか注目です。
ペッパーフードサービスの株価は下降トレンドに入っていますので、直近の安値を維持することができるか注目していきましょう。
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