スバルの燃費・排出ガスの測定値を改ざんしていた問題で、新たな不正があったことが発覚しました。
ここではその問題と影響をみていきたいと思います。
目次
スバル、新たに検査値改ざんの不正が発覚。
スバルは群馬製作所において、完成前の燃費・排ガス検査のデータを改ざんしていたため、2018年4月27日に国土交通省に報告書を提出しました。
しかしながら、その後の社内調査で不適切な測定方法が行われていたことが発覚し、国土交通省より再度調査を行って事実関係を報告することの指示を受けたとのことです。
今後スバルは社外専門家を起用して、不正検査の実態と原因の特定を行う予定です。
また不正台数についても903台から1,551台に増加したとのことです。
スバル、検査データ改ざんにより吉永社長辞任へ。次期社長は中村知美専務執行役員。
スバルは新たな不正が発覚したことによって、2018年6月5日のプレスリリースで吉永社長が6月22日の株主総会で代表権を返上することを発表しました。
当初の予定では、代表権のある会長で兼最高経営責任者を兼務する予定でした。
後任である中村知美専務執行役員が社長と最高経営責任者を兼務します。
スバル、検査データ改ざんによる株価や決算への影響とは?
スバルは新たな不正が見つかったことによる、決算の影響は現時点では発表していません。
スバルの2019年3月期決算見通しでは、当期純利益は前期比▲0.2%の2,200億円となっています。
今後詳細な調査を進めていくと、決算への影響が出るかもしれませ。
今回のスバルの発表は引け後であったため、6月5日の株価には影響なく、前日比▲7円(▲0.2%)の3,437円で引けています。
以下はスバルの日足チャートです。
赤線で引いた通り、2017年10月以降は高値を切り下げながらレンジ内での上下を繰り返していましたが、2018年6月1日には3,321円の安値を付け、3,400円のラインを下抜けしています。
現在の株価はレンジ内に戻しているものの、一旦は下抜けしたことや今回のニュース発表を材料として再度安値を試しに行く可能性が高そうです。
まとめ
スバルの新たな不正問題発覚で、問題がどこまで根深いのか不透明感が漂っています。
今後の調査次第では業績や株価に大きな影響を与える可能性がありますので、要注意です。
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