8562 福島銀行が2018年3月期決算で7期ぶりに赤字に転落しましたが、金融庁が業務改善命令を出した模様です。
ここでは福島銀行の決算や業務改善命令の内容、株価の動きをみていきたいと思います。
目次
福島銀行、2018年3月期決算は7期ぶりに赤字転落へ。その理由とは?配当も無配に。
福島銀行の2018年3月期決算は、当期純利益が▲31億円と、前期の+12億円から赤字に転落しました。
赤字転落の要因は、金利低下による収益力の低下、震災復興需要減を中心とした資金需要の減少、国債など運用や土地・建物関連の損失としています。
福島銀行は2015年3月期に当期人利益は34億円を達成しましたが、そこから3期連続で2桁%以上の減益となり、2018年3月期にはついに赤字となりました。
⇒【損益計算書の見方を解説】
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福島銀行、赤字転落で金融庁から業務改善命令。その詳細とは?社長交代で立て直しを狙う。
福島銀行は2018年3月期決算が赤字に転落したことで、金融庁は業務改善命令を出しました。
今回の業務改善命令は財務内容に関するもののため、内容の公表は行われません。
福島銀行は立て直しに向けて、森川英治社長が退任し、加藤容啓氏が次期社長に就任する人事を、2018年5月11日に発表しました。
2018年6月21日開催予定の株主総会及び取締役会において、正式決定される予定です。
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福島銀行、赤字転落・業務改善命令を受けた株価への影響は?今後の値動き予想は?
福島銀行の株価は、決算発表を行った翌営業日の5月14日は大きく窓開けし、大幅下落となりました。
その後も売りは継続し、6月1日には661円と年初来安値を更新しています。
以下は福島銀行の日足チャートです。
移動平均線は全て下向きで綺麗な下降トレンドを形成しています。
5月14日安値708円から反発したものの、再度下値を割ってきていることから、今後も下値を模索する展開が続くと予想されます。
上昇に転じるには25日移動平均線(緑色)、75日移動平均線(水色)を上抜けする必要がありますが、時間を要しそうです。
以下は福島銀行の週足チャートです。
2017年2月12日安値670円を下抜けしており、チャートの形としてはとても悪い状況です。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
福島銀行は赤字転落、金融庁からの業務改善命令と悪い材料は出尽くした感はありますが、ここから株価が上昇に向かうには、決算の数字で示していく必要があります。
加藤新社長の新体制での立て直しに期待しましょう。
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