3903 gumiは仮想通貨ファンドに出資し、仮想通貨・ブロックチェーン事業に参入することを、2018年5月30日のプレスリリースで発表しました。
ここではその内容と、株価や業績に与える影響をみていきたいと思います。
目次
gumi仮想通貨ファンドへ出資し、ブロックチェーン事業へ参入。その理由や、会社名、金額、期間などの詳細とは?
2018年2月1日に合同会社gumi Cryptosを設立済みで、既に複数の米国でのICO案件に投資済みとのことです。
ファンド総額は最大で30百万ドル(≒33億円)で、匿名組合契約の形態をとるため、gumiの出資額については非公開となっています。
存続期間は約3年間で、最大で2年間の延長が可能となっています。
今回出資の理由は仮想通貨・ブロックチェーンに関する将来的な自社コンテンツの開発を見据えて、収益機会の確保を行うとしています。
2017年のICO調達額は3,880百万米ドルから2018年5月時点では8,930百万米ドルに達しており、今後も更なる拡大を見込みます。
⇒【マネックス、コインチェック買収による株価への影響を解説】
gumi仮想通貨ファンドへ出資、共同事業者のMiko Matsumura氏とは?他の出資企業とは?
gumi CryptosはMiko Matsumura氏を共同事業者として運営しています。
Miko Matsumura氏はアメリカの仮想通貨取引上Evercoinの創業者であり、複数のファンドやVCのパートナーを務め、ICO市場のはじまりから投資を行っている投資家でもあります。
ICOのアドバイザーを務めた企業数は15社で、調達金額は200万ドル以上。
Miko Matsumura氏の経験と人脈を最大限に活用して、ファンドは運営していく予定とのことです。
gumi仮想通貨ファンドへ出資へ、業績や株価への影響とは?
gumiはプレスリリースにおいて、中長期的には業績向上に寄与するものの、短期的には影響は少ないとして、通期見通しの変更などは行っていません。
仮想通貨事業への参入を発表した2018年5月30日のgumiの9時10分頃の株価は前日比+61円(+6.5%)の1,004円となっており、一時1,013円の高値を付けました。
以下は日足チャートです。
2017年10月以降940円~1,170円レンジの持ち合い相場を形成しており、方向感のない展開が続いていました。
5月29日には937円の安値を付けて下値を切り下げましたが、本日の上昇でレンジ内に戻しており、どちらに抜けるかが注目です。
また2018年3月後半からはレジスタンスラインも引くことができるため、まずはここを上抜けに期待したいと思います。
テクニカルも3本の移動平均線が横ばいで、方向感が無いことを示しています。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
gumiの仮想通貨事業参入のニュースでは市場ではポジティブに捉えられているようです。
仮想通貨市場全体は低迷していますが、将来性のあるICO案件の見極めによって、自社商品との展開ができるのか注目です。
<こんな記事も読まれています>
この記事へのコメントはありません。