高島屋は2016年のホーチミンに続いて、2018年秋にタイ、バンコクに出店予定となっていますが、シンガポール以外の海外店舗は営業赤字で、現状は決算のマイナス要因となっています。
今後2023年2月まで海外店舗全4店舗の黒字化を目指しています。
ここでは高島屋の海外展開、決算の内容、株価の動きをみていきたいと思います。
目次
高島屋の海外店舗の詳細とは?タイ新店舗の開業予定日は?
高島屋の海外店舗は以下の通り4店舗です。
シンガポールの営業損益は32億円の黒字ですが、中国・上海とベトナムホーチミンは赤字、また2018年秋開業予定のバンコク・タイも赤字の見通しとなっています。
上海高島屋は2012年に開業しましたが、販売管理費の高騰などにより1度も黒字化で来ておりません。
最近は日本製品の売上が好調のため、商品を拡充した上で売上増を見込み、2021年2月期の黒字化を狙います。
ホーチミン高島は黒字化の目途が立っていないが、ファミリー向け商品の充実で、2023年2月期の黒字化を狙います。
サイアム高島屋は開業2年目の2020年2月に黒字化できる計画となっています。
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高島屋の2018年度決算、2019年度決算見通しとは?海外店舗営業赤字の影響は?
高島屋の2018年2月期決算は営業利益が前期比+3.9%の353億円、当期純利益が前期比+13.4%の237億円でした。
2019年2月期の決算見通しでは営業利益が前期比▲15.1%の300億円、当期純利益が前期比▲21.8%の185億円を見込んでいまうす。
海外の赤字3店舗の合計営業損失は約▲15億円と全社の営業利益の5%を占めます。
海外店舗の黒字化が実現できれば営業利益を5%押し上げる効果があります。
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高島屋の株価の動きは?海外店舗黒字化の影響は?
以下は高島屋の日足チャートです。
2017年12月28日高値1,218円から下落が続いており、直近では決算発表後に今期の減益を嫌気して株価は急落し、2018年4月13日に913円の安値を付けています。
海外店舗黒字化については2023年2月期の黒字化を目指すため、株価への影響は見られていません。
テクニカルには全ての移動平均線が下向き、短期移動平均線と長期移動平均線がデッドクロスを完成しており、下降トレンドとなっています。
株価は25日移動平均線(緑色)も下回っており、上値が重い展開となっています。
今後も下値を模索する展開で4月13日安値903を維持できるか注目、ここを下回れば更なる下落も想定しておく必要があります。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
高島屋は2019年2月は減益と厳しい決算が見込まれています。
赤字で足を引っ張っている海外店舗の黒字が急務ですので、計画より早い段階での黒字化を期待したいところです。
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