スルガ銀行のシェアハウス「かぼちゃの馬車」不正融資問題で、オーナーの弁護団は2018年5月22日、スルガ銀行を刑事告発する予定です。
ここでは刑事告発の内容と、株価への影響をみていきましょう。
スルガ銀行、シェアハウス破綻によりオーナーが刑事告発。その内容詳細とは?
スマートデイズが運営するシェアハウス「かぼちゃの馬車」向けに大半の融資を行っていたスルガ銀行ですが、スマートデイズが経営破綻したことにより、オーナーは銀行返済が困難な状況となりました。
現在焦点となっているのが、スルガ銀行が融資審査の際に、不動産業者が給与や預金の書類を改ざんした事実を知っていたかどうかです。
当初スルガ銀行は関与していないとの発表を行っていましたが、追加の社内調査では数十人規模の行員が改ざんを把握していた可能性が浮上しました。
スマートデイズは相場とかけ離れた家賃保証を行うとことで、相場より高額の物件をオーナーに販売していましたが、破綻が目に見えたスキームを提供しており、それにスルガ銀行が関与していたということで、有印私文書偽造の疑いで刑事告発される見通しです。
スルガ銀行、有印私文書偽造の疑いで刑事告発、株価への影響は?
2018年5月22日14時30時点のスルガ銀行の株価は、前日比▲46円(▲3.3%)の1,339円となっています。
以下はスルガ銀行の日足チャートです。
5月8日安値1,380円を下抜けたことによって、4月19日安値1,200円も視野に入っている状況です。
テクニカルには全ての移動平均線がしたむきとなっており、株価は25日移動平均線(緑色)も下抜けていることから、反発しても25日移動平均線がある1,440円近辺で上値抵抗となる可能性が高いです。
引き続き金融庁からの行政処分など、ネガティブな材料が出る可能性が高く、下値を探る展開が続くと思われます。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
オーナーの弁護団はついにスルガ銀行を刑事告発する事態となりました。
スルガ銀行は2018年3月期決算において、貸倒積立金の積み増しを行いましたが、どこまで想定しているかは不透明な状況です。
今後もさまざまなニュースが出てくると思いますので、注目していきたいと思います。
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