8350 みちのく銀行は2018年5月17日、不正融資で行員7名を懲戒処分したと発表しました。
スルガ銀行のシェアハウス不正融資が問題になっている中での同じような案件のため、注目を集めると思います。
ここではみちのく銀行不正融資の詳細と業績・株価への影響をみていきたいと思います。
⇒【スルガ銀行のシェアハウス不正融資問題が株価や業績に与える影響を解説。】
目次
みちのく銀行不正融資発覚。案件数、期間、金額、関わった支店数、行員数など詳細とは?
みちのく銀行は2012年11月30日~2017年10月31日に計8支店17件において不正融資があったと発表しました。
不正融資を行ったのは7行員で、2017年12月の内部監査で発覚しました。
不正融資の内容としては、外部の保証機関に対する提出書類や行内の管理帳票のつじつま合わせを行い、領収書などを偽造して融資を実行していたとのことです。
不正融資の金額は約2億5,000万円で、外部補償機関の保証が取れない融資案件については、プロパーローンに切り替えるなどし、借入人への被害は出さないとのことです。
⇒【スルガ銀行決算発表を受けて株価大幅下落。シェアハウス不正融資の状況は】
⇒【株価変動の要因を解説】
みちのく銀行不正融資の業績への影響は?決算の内容とは?
みちのく銀行は2018年5月14日に2018年3月期決算を発表し、純利益は前期比▲34.7%の25億円でした。
同時に発表した2019年3月期見通しの純利益は、前期比+36%の34億円となっています。
今回の不正融資の金額は約2億5,000万円ですが、現状のところ影響は無いとのことでした。
貸出先の内容は不明ですが、仮に貸し倒れが発生する場合には業績に影響を与えますが、現時点ではその可能性は低そうです。
⇒【決算発表の詳細を解説】
みちのく銀行不正融資問題、株価への影響は?
以下はみちのく銀行の日足チャートです。
最近の株価は、2017年1月2日高値1,949円から徐々に値を切り下げている状況で、緩やかな下降トレンドになっています。
今回の不正融資は業績には影響がないとみられるものの、株価には少なからずマイナスのインパクトを与えるかもしれません。
テクニカルにも10日、25日、75日全ての移動平均線が下向き、かつ株価も3本の移動平均線の下に位置しており、引き続き上値が重い展開が予想されます。
2018年4月3日安値1,718円を下抜けるようだと、更なる下落となる可能性があります。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
スルガ銀行のシェアハウス向け問題といい、地銀の不正融資が増えてきています。
みちのく銀行への影響は少なそうですが、信頼を揺るがす悪いニュースのため、株価は上値が重い展開が続いていきそうです。
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