東京証券取引所(東証)にはそれぞれの株式市場に対応した株価指数がありますが、東証二部を対象としたものに東証第二部株価指数というものがあります。
ここでは東証二部の値動きを把握するのに重要な東証第二部株価指数についてみていきましょう。
⇒【株式市場の詳細を解説】
目次
東証第二部株価指数とは?小型株中心の市場のため、TOPIXや日経平均とは異なる値動きに。
東証第二部株価指数とは、東証第二部に上場する内国株式の全銘柄を対象とした全市場型の株価指数で、基準日である1968年1月4日の時価総額を基準値の100として算出しています。
算出・配信は東証が行い、算出開始日は1969年8月18日からです。
2018年5月2日時点での構成銘柄は513銘柄となっています。
東証二部に上場している企業は、東証一部の企業とは異なり規模も利益も小さい小型株が中心となっており、東証第一部を対象とした株式指数TOPIXとは、異なる動きになることが多いです。
⇒【TOPIXの詳細を解説】
東証第二部株価指数の算出・計算方法とは?時価総額加重方式を採用。チャートの値動きは?
東証第二部株価指数は、TOPIXやJASDAQ INDEXなどと同じく、浮動株ベースの時価総額加重方式を採用しています。
東証第二部株価指数 = 対象銘柄の時価総額合計 ÷ 基準日の時価総額 X 100(基準値)
新規上場や上場廃止による対象銘柄の増減など、相場変動以外の要因で株価指数に影響を与える場合には、時価総額に修正を加えて、株価指数の連続性を保つようにしています。
2018年5月7日の東証株価指数の終値は7,077.68ポイントですので、基準値から約71倍となっています。
以下は東証株価指数の日足ラインチャートです。
東証のその他の主な株価指数とは?東証は4つの全市場型の株価指数を算出・公表。
東証のその他の主な株価指数をみていきましょう。
① 日経平均株価
日本経済新聞が東証一部上場企業から225社を選出して算出する、単純平均株価方式を採用した株価指数です。
② TOPIX(東証株価指数)
東証が算出する、東証一部上場の内国株式全銘柄を対象とした全市場型の株価指数です。時価総額加重方式を採用しています。
③ 東証マザーズ株価指数
東証が算出する、東証マザーズに上場する内国株式全銘柄を対象とした全市場型の株価指数です。時価総額加重方式を採用しています。
④ JASDAQ INDEX
東証が算出する、JASDAQに上場する内国株式全銘柄を対象とした全市場型の株価指数です。時価総額加重方式を採用しています。スタンダート市場とグロース市場それぞれの株価指数もあります。
東証は②~④と東証第二部株価指数の合計4つの全市場型の株価指数を算出、公表しています。
⇒【日経平均株価の詳細を解説】
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まとめ
東証第二部株価指数を理解していただけましたでしょうか?
東証には4つの市場がありますが、上場する銘柄の特徴はそれぞれ異なります。
自分がトレードする銘柄によって使い分けるようにすると良いでしょう。
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