株式売買は、買いたい人と売りたい人の数量と価格が一致した際に成立します。
そのため、あなたがある銘柄の株式を買いたいと思っている場合には、売りたい人の情報を知ることが重要となります。
その情報は板を見ればわかりますので、ここでは板の見方や使い方について勉強していきましょう。
目次
板からどのような情報がわかるのか?具体的な見方は?
板には買いたい人と売りたい人の情報が載っており、いくらの価格で何株の注文が入っているかを確認することができます。
中央に気配値と呼ばれる、売買の希望価格があり、その左側上部には売りたい人の情報、右側株には買いたい人の情報を見ることができます。
以下の例をみていきましょう。
ここでは100円で1,500株の買い注文が入っており、その下には99円で1,100株の買い注文が入っています。
一方売り注文の方は、101円で1,800株の売り注文が入っており、その上には102円で1,200株の売り注文が入っています。
実際にあなたが100円で100株の買い注文を入れると、100円の買気配株数は1,600となります。
⇒【株式の注文の流れを解説】
板をみてどのように注文すればよいのか?具体的な使用例は?
あなたが100円で株を購入したい場合、100円で売ってくれる人が現れない限り、取引は成立しません。
また、株式取引では同じ価格であれば先に出した注文から約定するというルールがあります。
あなたが買い注文を出す前に、100円では1,500株の買い注文が入っていますので、それらの約定を待つ必要があります。
もしあなたが今すぐにこの株を購入したい場合は、買付価格を101円に引き上げる必要があります。
このように板の情報から判断して、売買を行っていくことができます。
⇒【株式の注文の流れを解説】
板の情報から相場のトレンドや方向性を知る?成行注文で思わぬ高値掴みに要注意。
板の情報から相場の方向性を判断できる場合があります。
以下の例を見ていきましょう。
ここでは103円に8,000株という大きな数量の売り注文が入っているのがわかります。
8,000株というのは、100円から96円の全ての買い注文の合計5,600株より大きいため、103円を突破して上昇するのは難しいと判断する事ができます。
成行で買い注文を出す際にも、板情報を見ることで思わぬ高値掴みをせずに済むことがあります。
以下の例であなたが1,000株の買い注文を成行で出した場合、101円での売り注文は100株しかないため、900株は110円で約定します。
価格が大きく離れているというのは、売り注文が少なく価格が上昇する傾向にはありますが、予期せずに高い価格で購入することが無いよう、しっかりと板情報を見る必要があります。
⇒【トレンドの詳細を解説】
⇒【押し目買いの詳細を解説】
まとめ
板を使いこなすことは株式投資では非常に重要です。
現在の注文状況や、今後の株価を占う上でも貴重な情報がありますので、板の読み方はマスターする必要があります。
板を見る癖をつけて、少しでも有利に株式投資を進めていきましょう。
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