ニューヨークタイムズスクエアにある東芝の看板の撤去作業が始まりました。
タイムズスクエアのシンボル的な存在であり、年末のカウントダウンイベントなどは世界中にテレビ中継されていました。
今回の看板撤去の原因や理由、東芝の業績や株価の状況についてみていきたいと思います。
目次
東芝、タイムズスクエアの看板撤去へ。設置期間は?その原因や理由は?
東芝は2007年12月に看板を設置し、設置期間は約10年半となります。
しかしながら、アメリカ原子力発電事業の巨額損失により、業績は悪化して債務超過に陥る苦しい状況でした。
そのため東芝再建には経費削減が急務となり、同看板の撤去を2017年11月に決定しました。
この看板は目にした人も多く、タイムズスクエアのシンボル的な存在であったことから、惜しむ声が相次いでいます。
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東芝、タイムズスクエアの看板撤去へ。業績への影響や現状は?東芝メモリ売却も決定。
東芝は先日2018年3月期決算を発表し、当期純利益は8,040億円と過去最高益を記録しました。
また約6,000億円の増資の影響もあり、債務超過は解消され、懸念となっていた東京証券取引所の上場も維持されることが決定しました。
そして先日主力事業であった東芝メモリの2兆円での売却も決定、売却益は9,700億円で財務状況は改善にむかっています。
東芝の2019年3月期の当期純利益見通しは1兆700億円と最高益更新となっていますが、主力の東芝メモリ売却により、今後収益の柱を見つけていく必要があります。
タイムズスクエアの看板撤去で経費削減を進める東芝。株価への影響は?
東芝の株価は決算発表、東芝メモリの売却確定以降、上昇に転じています。
以下は東芝の日足チャートです。
2018年4月26日高値305円を更新し、75日移動平均線(水色)も明確に上抜けてきました。
10日移動平均線(ピンク色)、25日移動平均線(緑色)も上向きとなっている状況で、上昇トレンドを形成する可能性が見えてきています。
75日移動平均線を維持できれば上昇を継続する可能性が高く、次の高値の目途は3月16日の330円、それを超えると1月23日の340円が視野に入ってきます。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
看板撤去は非常に残念ですが、最近比較的明るいニュースが多い東芝、株価も徐々に上昇トレンド形成の動きも出てきており、今後の展開に期待です。
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