東海カーボン業績上方修正で株価は大幅上昇。上場来高値2,016円更新に向けての上昇となるか。

東海カーボンの2018年5月10日の株価は前日比+126円(+7.9%)の1,729円となりました。

前日も+91円(+6.0%)で2日連続の大幅続伸となっています。

材料となったのは2018年12月期の決算見通しの大幅情報修正です。

ここでは東海カーボンの決算見通しの内容と株価の動きについてみていきたいと思います。

⇒【貸借対照表の見方を解説

⇒【株価変動の要因を解説

東海カーボン純利益を前期比4倍に上方修正。 

東海カーボンは2018年5月8日、2018年12月の連結純利益が前期比4倍の468億円になる見込みだと発表しました。

従来の予想値は300億円で、168億円の上方修正となります。

上方修正の主な要因は黒鉛電極やカーボンブラックの収益性向上によるものです。

東海カーボン決算上方修正による株価の値動きは? 

東海カーボンの株価チャートをみていきましょう。

上方修正発表後の2日間で+217円(+14.4%)の大幅上昇となっています。

2018年2月21日に2,016円の高値を付けるまでは綺麗な上昇トレンドを形成していました。

全ての移動平均線が右肩上がりで、2月6日の日経平均株価急落の日も75日移動平均線(水色)がサポートとなって、その後再度高値を試すという、非常に強いチャートでした。

2月21日の高値以降は下落となり、4月には75日移動平均線(水色)を下抜けた上、25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線がデッドクロスを完成し、弱い展開となりました。

今回の上方修正発表前の株価は25日移動平均線と75日移動平均線の間に位置しており、75日移動平均線がレジスタンスとなりそうな展開でしたが、業績が想像以上に良かったことから、株価は一気に75日移動平均線を上抜けています。

今後は75日移動平均線がサポートラインとなり、上場来高値である2,016円の更新が期待されます。

PERも7.9倍とかなり低い水準にある点も、買われやすい要因となるかもしれません。

⇒【移動平均線の詳細を解説

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まとめ 

今回の東海カーボンの上方修正は大きなサプライズでした。

ここ2日間の上昇は出来高も伴っていますので、今後も上昇が継続するか注目です。

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