2期連続の赤字で経営難が続く大塚家具が、自力での再建をあきらめ、身売り・スポンサー探しが最終段階に入っている報道されました。大塚家具はその後プレスリリースで、大塚家具が発表した情報ではないと否定しています。
ここでは大塚家具身売り・スポンサー探しや2018年12月決算見通し、株価の動きについてみていきたいと思います。
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目次
日経ビジネスオンライン、大塚家具の身売り・スポンサー報道とは?
大塚家具の身売りについて報道したのは日経ビジネスオンライン。大塚家具は幅広く数十社のスポンサー候補と交渉しているが、条件面で折り合いがつかず、合意には至っていないと報道。8月中に発表すると見られる2018年12月期の第二四半期決算発表で、スポンサーについても発表できるよう交渉に臨んでいると報道している。
提携交渉のハードルとなっているのが大塚家具の業績で、2017年12月には最終赤字が72億円と過去最大となっています。経費削減のためのリストラも行っていますが、売上減少にもつながっており、抜本的な改善策とはなっていません。
大塚家具、日経ビジネスオンラインの報道に対してプレスリリース。2019年12月決算は下方修正することを発表。
大塚家具は日経ビジネスオンラインの報道に対して、2018年8月3日にプレスリリースを行い、資本増強や業務提携について多面的に検討はしているものの、具体的に決定した事実はないとしています。
2018年12月第二四半期累計期間の業績は8月14日に開示する予定で、通期業績は売上減少により下方修正をする予定とのことです。現在は影響額を試算中であり、集計が完了次第公表するとしています。
5月11日に発表した2019年12月決算見通しは、売上高が前期比+11.2%の456億円、当期純利益が前期比赤字から黒字化となる13億円を見込んでいます。
大塚家具株価ストップ高。その後決算下方修正の発表で、週明け株価は下落するか?
大塚家具の2018年8月3日の株価は、日経ビジネスオンラインの報道をうけて、ストップ高となる前日比+80円(+21.9%)の445円で取引を終了しています。身売り・スポンサー探しの報道で、経営再建が進むとの見方から、大きく株は買われました。以下は大塚家具の日足チャートです。
大塚家具の2018年の株価は下降トレンドを形成しており、7月9日には年初来安値となる340円を付けました。その後も安値圏での推移が続いていましたが、本日のストップ高で大幅上昇となっています。
テクニカルには3本の移動平均線が下向きであり、まだまだ株価は下落しやすい状況が続いています。上昇に向かうためには、75日移動平均線(水色)が位置する500円近辺まで回復する必要があります。
身売り報道によって株価は大きく上昇しましたが、その後大塚家具のプレスリリースで2018年12月決算の下方修正が発表されています。この発表は株式市場が閉まってからであったため、株価に影響が出るのは8月6日以降となりますが、株価下落の材料となる可能性は高いです。
大塚家具2018年8月以降株価上昇の可能性まとめ
大塚家具の株価はストップ高となりましたが、その後の決算下方修正の発表によって、週明け8月6日以降は株価が下落する可能性が高いと思います。引き続き身売りなどの噂で株価は大きく上下する可能性がありますので、しばらくは様子見しておいた方が良いでしょう。
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