【日経平均(225)先物取引】を初心者へわかりやすく解説!

「日経225先物取引」とは、その名の通り日経平均株価を対象とした先物取引となります。

先物取引と聞くと「リスクが高くて危険」というイメージを持つ人は多いですが、しっかりと理解をして取引を行えば、株式の現物取引とリスクの大きさは変わりません。

そして「日経225先物取引」をうまく活用すれば、株式投資で利益を上げるチャンスを増やすことが可能となります。

ここでは「日経225先物取引」について説明していきたいと思います。

「先物取引」とは? 

「日経225先物取引」を理解するためには、まず「先物取引」について理解する必要があります。「先物取引」の3つの特徴をみていきたいと思います。

「先物取引」の特徴① 決められた商品 

「先物取引」の1つ目の特徴は「決められた商品」となります。「先物取引」では「日経225先物取引」だけではなく、「農産物」や「原油」などさまざまな商品があります。

そのため「先物取引」を行うのであれば、当然ですが対象となる商品を決めることとなります。「日経225先物取引」であれば「日経平均株価」ということになります。

「先物取引」の特徴② 決められた期日 

「先物取引」には「限月(げんげつ)」と呼ばれる満期日がそれぞれ設定されています。これは株式の現物取引にはない特徴なので、少しわかりにくいかもしれません。

たとえば「日経225先物取引」を行う場合には「2019年6月限」と満期日が設定されています。満期日は具体的にはその月の第二金曜日となっており、「2019年6月限」だと2019年6月13日(金)が満期日となります。

この満期日までに「買い」または「売り」のポジションを保有していた場合、満期日の日経平均株価の始値で強制的に精算されてしまいます。この精算価格のことを「特別清算価格」といい、英語の「Special Quotation」の頭文字をとって「SQ値」と呼ばれることが多いです。

満期日までに反対売買(買いポジションであれば売り、売りポジションであれば買い)を行っていれば、満期日もSQ値も特に気にする必要はありません。

株の現物取引にはない概念なので、少しわかりにくいとは思いますが、重要ですので是非とも覚えるようにしておいてください。満期日を知らずにポジションを保有していると、強制的に精算されて、ポジションが無くなってしまいます。

「先物取引」の特徴③ 決められた価格で取引 

「先物取引」は将来に決められた価格で取引することを約束することとなります。ここで言う決められた価格とは、はじめてポジションを持った時の価格ということになります。

たとえば「日経225先物取引2019年6月限月」を20,000円で買った場合は、満期日である2019年6月13日(金)に「日経225先物取引」という商品を20,000円で買うという約束をしたことになります。

ただ「日経225先物取引」ではほとんどの場合、満期日の前に反対売買を行ってしまうので、この特徴は深く理解しておかなくても問題ありません。「オプション取引」をするのであればこの概念は非常に重要なものとなります。

「日経225先物取引」も「買った価格」と「売った価格」の差額が損益となるので、現物の株式と同じと考えて差支えありません。

「日経225先物取引」の取引単位 

「日経225先物取引」の取引単位は、日経平均株価の1,000倍となります。つまり、日経平均株価が21,000円の場合の取引単位は、2,100万円ということです。

この金額だけ見ると大きすぎて初心者には無理と思うかもしれませんが、証拠金取引で20倍~40倍のレバレッジをかけることができるので、最低取引単位に必要な資金は50万円~100万円となります(レバレッジは証券会社によって異なる)。

ただそれでも金額が大きすぎるという人のために「日経225mini取引」と「日経225先物取引」の1/10の単位のものもあります。こちらであれば日経平均株価が21,000円の時の取引単位は210万円、必要証拠金は5万円~10万円となりますので、初心者にもおすすめです。

「日経225先物取引」のメリット 

「日経225先物取引」にはさまざまなメリットがありますので、紹介していきます。

「日経225先物取引」のメリット① コストが安い 

「日経225先物取引」のコストは手数料のみで、株の信用取引のように金利・貸株料などが発生せずお得です。

手数料は証券会社によって異なりますが、最大手の「SBI証券」の場合、「日経225先物取引」は1枚につき400円(税別)、「日経225mini取引」の手数料は1枚につき40円(税別)となっています。

「日経225先物取引」のメリット② 下落相場でも儲けることが可能 

「日経225先物取引」は「買い」からでも「売り」からでもポジションを持つことができるため、株価の上昇局面だけではなく、下落局面でも利益を上げることができます。

株式の現物取引では「買い」からしか入ることができないので、この点は「日経225先物取引」のメリットと言えるでしょう。

また株の個別銘柄で大きく上昇が見込めそうなものを見つけた場合も、日経平均株価全体が上昇していかないと、利益を上げるのは難しいです。そのような時には、現物でその銘柄を「買い」、ヘッジとして「日経225先物取引」を「売る」ことで相場状況にかかわらず、効率的に利益をあげることができます。

「日経225先物取引」のメリット③ 流動性が高い 

「日経225先物取引」は参加者が多いので、流動性が非常に高く、簡単に売買することができます。株式の場合は「マザース」や「ジャスダック」などに上場する小型株では、流動性が低く、自分の好きなタイミングで売買できないこともあります。

投資をするにあたっていつでも換金することができるという流動性の高さは非常に重要であり、「日経225先物取引」には流動性の心配はありません。

「日経225先物取引」のメリット④ 倒産リスクがない

「日経225先物取引」は株式の個別銘柄のように、投資先の会社が倒産するということはありません。

個別銘柄でも倒産するケースは非常に少ないので、あまり意識したことはないかもしれませんが、個別銘柄の株式投資をする際には倒産リスクも抱えていることとなります。

まとめ 

「日経225先物取引」について解説してきましたが、ここでまとめたいと思います。

「日経225先物取引」は日経平均株価を利用した先物取引であり、限月という満期日が設定されています。証拠金取引であるため、レバレッジを使って少ない資金で取引をすることが可能です。

取引コストが安く、株価下落局面でも儲けることもでき、流動性が高く、倒産リスクがないというメリットがあります。

「日経225先物取引」を活用すると、株式投資で利益を上げるチャンスが増えますので、是非この機会にチャレンジしてみることを検討してみてください。

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