2018年11月19日に金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車のカルロス・ゴーン会長とグレゴリー・ケリー代表取締役。
2人の逮捕翌日の日産の株価は約5%下落して年初来安値を更新しましたが、その後はあまり値動きがありません。
ここでは日産の株価の値動き、2人の逮捕についてみていきたいと思います。
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日産株価は年初来安値を更新
逮捕翌日である11月20日の日産の株価は、一時940円の安値を付け年初来安値を更新しましたが、その後は買い支えられる形となり、現時点で逮捕報道の影響は限定的となっています。
ただチャート的には安値を更新していつ崩れてもおかしくはない状況ですので、引き続き暴落には注意した方が良い時間帯が続きそうです。
日産株価は割安な水準
日産の株価下落によって、PER(株価収益率)は7.5倍、PBR(株価純資産倍率)は0.7倍と割安な水準となっています。
配当利回りは6.0%とかなり魅力的な水準となっており、個人投資家からの買い意欲は強いかもしれません。
カルロス・ゴーン会長とグレゴリー・ケリー代表取締役の逮捕の影響が今後でないとなれば、絶好の買い場となる可能性もあります。
日産株の買いエントリーはおすすめか?
日産の株価は引き続き安値更新への警戒はした方が良いものの、配当利回りが高いことから少ないリスクで打診買いをしてみるのも良いでしょう。
その場合は年初来安値更新で損切りをするのか、あるいは一定の株価までは買い下がっていくのか、明確な戦略を持って臨むことが必要です。
現時点の株価は割安に思えてしまうかもしれませんが、一気に大きなリスクを取るのは控えたほうが良いです。
金融商品取引法違反で逮捕
2人の逮捕容疑は金融商品取引法違反で、有価証券報告書に役員報酬を実際より低く記載した疑いが持たれています。
カルロス・ゴーン会長は2011年2015年に総額99億9,800億円の報酬を受取ったとされていますが、有価証券報告書には49億8,700万円と約50億円過少に申告していた形となります。
また日産の資金を指摘に流用していた疑いも浮上しており、今後も不正が暴かれていく可能性がありそうです。
まとめ
カルロス・ゴーン会長とグレゴリー・ケリー代表取締役の逮捕報道で日産の株価は年初来安値を更新しました。
引き続き下落に警戒した方が良いものの、配当利回りなどの指標から見た株価水準は割安となっており、リスクを管理した上であれば買いエントリーするのも面白いかもしれません。
2人は金融商品取引法違反で逮捕されていますが、会社の資金を私的に流用した疑いも持たれており、今後も余罪が出てくる可能性がありそうです。
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