2018年9月4日の伊藤園の株価は8%を超える大幅下落となりました。
大幅下落の要因となったのは、前日に発表した2019年4月期第一四半期決算です。
ここでは伊藤園の株価の動き、決算の状況についてみていきたいと思います。
⇒【日経平均株価の詳細を解説】
伊藤園株価大幅下落。2018年9月以降株価の値動きは?
2018年9月4日の伊藤園の株価は、前日比▲430円(▲8.8%)の4,465円で取引を終了し、一時的には4,400円まで売り込まれる場面がありました。
以下は伊藤園の日足チャートです。
2018年の伊藤園の株価は上昇トレンドを形成し、調整局面に入っているところでした。
3月2日に年初来安値となる3,950円を付けた後は上昇に転じ、6月15日には年初来高値となる5,320円を付けています。
その後は調整局面となっていましたが、本日の大幅下落によって、株価は年初の水準まで戻した形となっています。
テクニカルには200日移動平均線(オレンジ色)を割り込んできており、下降トレンドに転換する可能性があります。
本日の急落前にも75日移動平均線(水色)が上値の抵抗となり、25日移動平均線(緑色)とデッドクロスを完成していることから、下落に向かいやすいチャートとなっていました。
株価急落によって明日以降も値動きが大きくなる可能性がありますので、下落方向を狙いながらもしばらくは様子見した方が良さそうです。
伊藤園2019年4月期第一四半期決算、通期見通しの詳細は?
伊藤園株価急落の要因は、9月3日に発表した決算が影響しています。
伊藤園の2019年4月期第一四半期決算は、売上高が前年同期比+2.3%の1,395億円、経常益が前年同期比+3.9%の63億円、四半期純利益が前年同期比▲7.1%の34億円となりました。
売上高と経常利益は前年同期を上回ったものの、四半期純利益が下回ったことが嫌気され、株価は大きく売り込まれています。
減益の理由としは、国内の販売手数料の増加と西日本豪雨による物流費の増加が影響しています。
通期見通しは前回発表から変更なく、売上高が前期比+2.6%の5,078億円、経常利益が前期比+4.9%の225億円、当期純利益が前期比+11.5%の140億円と、増収増益を見込んでいます。
⇒【損益計算書の見方を解説】
伊藤園2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
伊藤園の株価は、決算が減益になったことを嫌気して、8%を超える大幅な下落となりました。
チャート的にも下降トレンドに転換する可能性があり、明日以降の値動きに注目です。
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