ヤマトホールディングス(HD)は2019年3月期第一四半期決算発表・提出期限を1ヶ月延長するための申請を関東財務局に行ったことが明かになりました。申請は承認され、9月14日までに決算の発表・提出を行います。
ここでは決算期限のルール、ヤマトHD決算発表延期の理由や詳細、株価の動きについてみていきたいと思います。
⇒【損切りの詳細について解説】
目次
四半期決算の発表・報告期限のルールは45日以内と金融庁が定める。
四半期決算の発表・提出期限は、金融庁が定める「四半期報告書の作成・提出に際しての留意事項について」の中で、各四半期終了後45日以内とされています。
ヤマトHDの2019年3月期第一四半期決算は2019年8月14日までに発表・提出を必要がありましたが、今回決算への影響額を精査しきれないことから、異例の1ヶ月延長申請を行いました。
⇒【決算発表の詳細を解説】
ヤマトHD決算提出期限を延長した理由・原因とは?ヤマトホームコンビニエンスの社内調査の結果発表で影響額を精査。
ヤマトHDが決算発表・提出期限の延期を行った理由は、子会社ヤマトホームコンビニエンスの法人向け引越し料金の不正請求の精査がしきれなかったためです。7月24日に行った記者会見では約2年間で17億円の不正請求があったことを発表し、その後の調査によって2019年3月期第一四半期決算において約31億円を計上することを決定していました。
しかしながら、現在調査委員会が進めている社内調査の結果をふまえて、影響額を正確に反映した方が良いとの判断から、期限の延長を決断。調査委員会は2018年8月中に調査結果をまとめる予定となっています。
その後顧客との交渉を行い、影響額を確定する見込みとなっています。今回の延長申請によって、追加での損失が発生する可能性が高くなったといえるでしょう。
⇒【2018年7月31日ヤマトHD決算発表。過大請求約31億円を計上へ。】
ヤマトHD、決算発表延期、トルコリラ暴落で日経平均株価下落の影響は?今後の株価の値動き予想は?
ヤマトHDの2018年8月13日の株価は、前日比▲79円(▲2.4%)の3,205円で取引を終了しました。日経平均株価がトルコリア暴落のリスク回避の流れを受けて、約2%の下落する中ですが、ヤマトHDの決算発表・提出延期申請の影響は多少ありそうです。以下はヤマトHDの日足チャートです。
株価は75日移動平均線(水色)で下げ止まっていますが、ここを下抜けすると上昇トレンドが終了する可能性が高くなります。上昇トレンドを継続するには、すみやかに25日移動平均線(緑色)回復が望ましいですが、決算発表延期のインパクトは大きく、株価は下落方向に動きやすいかもしれません。
日経平均株価の影響も大きく、そちらの値動きにも注目です。
ヤマト株価下落でトレンド転換となるかまとめ
ヤマトホームコンビニエンスの不正請求問題は、元社員の内部告発もあり、影響額が読めなくなってきました。ヤマトHDの決算発表延期は、更なる損失計上の可能性が高まったこととなり、株価に与える影響は大きそうです。
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