マルハニチロは2018年8月1日、9月1日からさば缶詰の価格改定を行うことを発表しました。今回値上げに踏み切った背景は何なのでしょうか?
ここではマルハニチロさば缶詰価格改定の詳細と、株価への影響をみていきたいと思います。
目次
マルハニチロさば缶詰値上げの詳細とは?価格改定の理由や時期は?
マルハニチロが値上げするのは、さば缶詰合計33商品。値上げ幅は約10%で、2018年9月1日から値上げします。価格改定の理由は、昨年からさば缶詰の需要が拡大したこと、輸出向け冷凍さばが大幅に増加したことにより、国産さばの原料価格が大きく上昇しているとしています。
マルハニチロ2019年3月期決算見通しは?さば缶詰値上げによる影響は?
マルハニチロの2018年3月期決算見通しでは、売上高は前期比+0.1%の9,200億円、経常利益が前期比▲3.3%の270億円、当期純利益が前期比+5.6%の170億円となっています。
今回のさば缶詰の値上げは原料価格上昇が理由となっているため、売上高増加の要因にはなりますが、利益には繋がらない可能性が高いです。さば缶詰価格上昇によって、需要が落ち込むのか注目です。
マルハニチロ、再び年初来高値更新となるか?2018年の株価の値動きは?
さば缶詰値上げが発表された2018年8月1日のマルハニチロの株価は、前日比▲30円(▲0.7%)の4,125円で取引を終了しています。さば缶詰値上げのニュースは業績に与える影響は少なく、特に材料視されていません。以下はマルハニチロの日足チャートです。
マルハニチロの株価は2018年に入って上昇トレンドとなっており、6月28日には年初来高値となる4,580円を付けました。7月に入ると下落調整を開始し、方向感を探っている展開となっています。
テクニカルには株価は75日移動平均線(水色)が下値の抵抗となっており、25日移動平均線(緑色)を回復すれば、再び上昇に向かう可能性が高くなります。7月12日安値3,915円を維持したまま、25日移動平均線を突破できるかが今後上昇に向かうためのポイントとなります。
マルハニチロ2018年8月以降株価上昇の可能性まとめ
マルハニチロのさば缶詰値上げのニュースは、家計に与える影響はあるものの、業績や株価への影響は今のところなさそうです。
マルハニチロの株価は2018年に入って上昇トレンドを形成していましたが、一旦は調整局面に入っており、再び上昇に向かえるか注目です。
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