ジャストプランニングは2018年8月1日、代表取締役社長を務めていた鈴木宗宏が不正行為で解任したこと発表しました。
ここではジャストプランニングで起こった不正行為の詳細と、業績や株価への影響をみていきたいと思います。
目次
ジャストプランニング・鈴木社長の不正行為詳細とは?JPパワー太陽光発電事業で知人の会社を経由して自身の銀行口座に送金。
不正行為は国税局の税務調査で明らかになりました。ジャストプランニングの鈴木代表取締役社長は、子会社であるJPパワーの取締役を兼務し、太陽光発電事業の責任者を担当。鈴木氏は2015年1月期より、JPパワーの太陽光発電事業のメンテナンスに関わる費用を、知人の会社を経由して、鈴木氏の銀行口座に流しているとの指摘を国税局より受けました。
その後のジャストプランニングの調査で、2014年6月以降に現時点で判明している金額として1億8,000万円が鈴木氏の知人の会社に送金され、1億円以上が鈴木氏の口座に送金されたとのことです。
ジャストプランニングは8月1日の取締役会で鈴木氏を解任し、刑事告発の手続きを取る方針です。
鈴木社長不正行為のジャストプランニング業績への影響は?鈴木氏の財産に担保権を設定し、影響は無い見込み。
ジャストプランニングの決算への影響はあるのでしょうか?
鈴木氏は最終金額が確定した時点で、可能な限り早く全額を返済する意思を示しています。ジャストプランニングは鈴木氏の同意を得た上で、鈴木氏の財産に対する担保権を設定したとのことです。
担保設定が完了していることから、ジャストプランニングは業績への影響は無い見込みとしています。今後内部調査委員会を立ち上げ、調査を継続し、9月1週目を目途に調査報告を行う方針です。
ジャストプランニング株価、上場来高値更新から大幅下落。鈴木社長不正行為の影響は?
鈴木社長の不正行為が明かになった2018年8月1日のジャストプランニングの株価は、前日比▲96円(▲9.2%)の950円で取引を終了しています。不正が公表されたのは、株式市場が閉まった後の17時でしたが、ここ数日の株価の値動きを見ると、不正の影響で大きく下落していると思われます。以下はジャストプランニングの日足チャートです。
2018年のジャストプランニングの株価は、上昇トレンドを形成しており、7月20には上場来高値となる2,290円を付けていました。その後、鈴木社長の不正行為の噂からか、株価は大きく下落しています。
テクニカルには株価は75日移動平均線(水色)を下抜けしています。10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線(緑色)がデッドクロスを完成しており、下落に向かいやすいチャートとなっています。今回の不正行為でジャストプランニングの決算への影響は無い見込みですが、社長の不正行為はインパクトが大きく、引き続き下値を模索する展開が続くことが予想されます。
ジャストプランニング不正行為で鈴木崇宏社長が解任まとめ
ジャストプランニングは社長が自らの銀行口座に送金するという、信じられない不正行為が明かになりました。鈴木社長は全額返済する意向で、担保設定も完了しており、業績への影響はない見込みとのことですが、信頼は大きく失いそうです。
株価は上場来高値更新後から大きく下落しており、どこまで下落するのか注目です。
<こんな記事も読まれています>
⇒【ジャストプランニング、インサイダー取引や仕手株の可能性は?】
⇒【ヤマトホームコンビニエンス引越し料金水増し請求。株価への影響は?】
⇒【きらぼし銀行、現金横領と殺人事件の不祥事。その詳細とは?】
⇒【日立2019年第一四半期決算は過去最高益更新も英原発中止なら2,700億円の損失も。】
⇒【株で失敗しないコツ!株式投資で失敗する人の3つの特徴とは?】
この記事へのコメントはありません。