日経平均株価は23,000円を目前に足踏みが続いていますが、J-REIT価格は日経平均株価の影響を受けることなく、安定的な上昇を続けています。
ここではJ-REITの値動きや、分配金の安定化に向けた動きについてみていきたいと思います。
目次
東証J-REIT(リート)指数は日経平均株価の下落に影響を受けずに上昇トレンドを形成へ。分配金安定化に向けた取り組みも。
東証J-REIT指数は右肩上がりの上昇トレンドとなっており、6月26日には年初来高値の1,788ポイントを付け、7月に入っても高値圏で推移しています。
値動きも順調なJ-REITですが、長期的に安定した分配金を出すための施策も打ち出しています。合併により規模を拡大して分散効果を高めたり、財務面では借入金を長期化したり固定化したりしています。
不動産市況が高騰していることもJ-REITにとって追い風となっています。保有物件を売却して物件のポートフォリオを見直したり、売却益の一部を内部留保に回して、分配金の安定をはかっていく動きもみられます。
J-REITは通常、利益を内部留保することができない仕組みとなっていますが、税制上の特例を活用することで、売却益を内部留保することができている銘柄も多いです。
J-REIT(リート)は不動産価格高騰で物件売却を進める銘柄も。内部留保積み増しで、リーマンショックの教訓をいかす。
不動産価格が高騰している現在では、不動産物件を購入して規模を拡大していくよりは、長期的な分配金の安定性を保つために物件売却をすすめる銘柄が増えている。
不動産市況は東京オリンピックを控えて、頭打ちになる可能性があります。2008年のリーマンショックの時には、好調な市況で規模を拡大しすぎた銘柄が、リーマンショックによって不動産市況が停滞し、多くの含み損を抱えてしまったという過去があります。
J-REITは物件を長期的に保有するものであり、不動産市況は好景気と不景気を一定のサイクルで繰り返していることから、規模を拡大し続ける銘柄には注意する必要があります。現在の好調な不動産市況では、物件売却を行って内部留保を積み増す銘柄が、安定運用に向けた取り組みとして評価することができます。
J-REIT(リート)は2018年8月以降も上昇トレンド継続まとめ
J-REITは株式よりもパフォーマンスが良くなっており、注目度が高くなっています。不動産価格が高騰していることも好材料で、物件売却によって売却益で安全性を高めている銘柄も多いです。
引き続き上昇が継続するのか注目です。
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