出版不況や漫画離れが叫ばれる状況下、小学館が今までの流れと逆の行動を行って、売上増加へ繋げています。
ここでは小学館の取り組みについて紹介していきたいと思います。この動きが漫画人気を復活させるのか、注目が集まります。
目次
マンガ立ち読み防止のフィルム包装(シュリンプパック)とは?小学館の動き・プロジェクトとは?
1990年代から漫画の立ち読みや破損防止のため、フィルム包装(シュリンプパック)が付けられるようになりました。ただ小学館は、フィルム包装の影響で、漫画売り場に足を運ぶ人が減っていると実感していたようです。
出版業界も電子書籍化が進んでおり、電子書籍では一部の内容を試し読みできるようにすると売上増加につながった実績があり、実店舗でも同じような取り組みができないかと、一部の商品のフィルム包装を無くすことを考えました。
小学館は2018年3月から全国の書店36店舗に対して、立ち読み可能とするように呼びかけをはじめました。
小学館のコミックス脱シュリンクパック(フィルム包装)プロジェクトとは?売上増加の実績は?
出版社からこのような呼びかけをするのは極めて異例です。小学館はこの取り組みを、コミックス脱シュリンクパック(フィルム包装)プロジェクトと名付けて進めてきました。
その結果、一部の店舗ではフィルム包装を行っている店舗に対して、少女・女性向け漫画の売上が約20%増加しました。小学館はこの取り組みを拡大していく方針です。
漫画離れが進む中、この取り組みで漫画人気を取り戻せるかに注目が集まります。
小学館のコミックス脱シュリンクパック(フィルム包装)プロジェクトの対象マンガとは?
小学館がコミックス脱シュリンクパック(フィルム包装)プロジェクトで立ち読みを可能としたのは、「MAJOR 2nd」「闇金ウシジマくん」「海街diary」「空母いぶき」「コーヒー&バニラ」など35作品。
対象のマンガの1巻と最新巻はフィルム包装を付けずに、一巻丸ごと立ち読み可能となっています。
小学館、マンガ立ち読み自由で売上増加まとめ
小学館は大胆な取り組みを実施することで、売上増加につながることを確認、今後この取り組みを広げていく方針です。
出版不況・漫画離れが進む中、人気を取り戻すことができるのか注目です。
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