2018年6月27日に東芝が株主総会を実施しました。2018年3月末に債務超過を回避、その後主力である東芝メモリを売却と財務体質を改善する東芝。しかしながら今後柱となる事業が無く、どのように再建をしていくのかに注目が集まっています。
ここでは東芝の株主総会の内容と、最近の株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
東芝、幕張メッセで株主総会。出席株主数、質問者数、決議事項、詳細。
東芝の株主総会は幕張メッセ国際展示場9ホールで10時から行われ、2時間6分で終了しました。注目を集めた株主総会でしたが、出席株主数は619人と過去最少となりました。質問者数は14名(19回)。
綱川社長は、2017年12月の増資で2018年3月末には債務超過を解消して、東証への上場を維持していたこと、主力事業で時間を要していた東芝メモリの株式売却が完了したことを報告しました。また期末配当がなかったことに対して謝罪しました。
2018年4月に会長兼最高経営責任者に就任した車谷氏は、5カ年計画を年内に作成して、再建に注力していくことを表明。また株主還元対策として、7,000億円の自社株買いを早期に実施していくことも表明しました。
東芝株主総会、株主の反応は?債務超過解消・上場維持は評価も今後の収益性に不安の声。人材流出の問題も。
株主総会に参加した株主からは、上場廃止の危機を免れたことに対して一定の評価をする一方で、今後の事業や収益性には不安が残るといった声が聞かれた。やはり主力事業であった東芝メモリ売却後に主力事業をどのように育てていくかについての関心は高いようです。
経営再建を行うにあたって、東芝の人材流出も問題となっています。同業他社に転職するケースも増えているようで、主力事業を育てていくとともに、有能な社員を確保できるかも、今後課題となってくるでしょう。
東芝、株主総会、自社株買い発表後の株価の値動きは。日足チャートテクニカル分析。
株主総会が行われた6月27日の東芝の株価は前日比+1円(+0.3%)の334円で取引を終了しました。7,000億円の自社株買いの発表もあり、6月15日には355円の高値を付け、2017年9月以降上値の抵抗となっていた350円近辺を突破しましたが、現在は下落調整をしている状況です。
テクニカルには10日移動平均線(ピンク色)を下回ってきているので、回復できるかが再度上昇に向かえるかのポイントとなります。25日移動平均線(緑色)を下抜けするようだと、一旦は上昇は終了と見ることができます。
東芝2018年7月以降の株価上昇の可能性まとめ
東芝の株主総会では、株主からはできることはやっているとの評価の声が多く聞かれました。東芝メモリ売却で財務体質が改善したことから、今後はいかに攻めの経営を行い、再建することができるかに注目が集まります。
株価は一旦高値から調整をしていますが、自社株買いを好感して再度上昇していけるのでしょうか?
<こんな記事も読まれています>
⇒【メルカリ東証マザーズ上場、時価総額は一時8,000億円超えへ】
⇒【韓国仮想通貨取引所「ビッサム」サイバー攻撃で不正流出へ】
この記事へのコメントはありません。