2018年も早いもので約半分が経過しました。日経平均株価は1月23日に24,129円を付けるものの、その後は下落して調整の時間が続いています。
年初には日経平均株価は2018年中に3万円到達を予想する人もいましたが、今ではあまり聞かなくなりました。本当に3万円到達の可能性は無くなってしまったのでしょうか?ここでは2018年日経平均株価3万円到達の可能性についてみていきたいと思います。
目次
日経平均株価2018年前半の値動き。米国長期金利上昇によるリスク回避から急落する場面も。
2018年の日経平均株価は大発会から大幅上昇となり、1月23日には24,129円の高値を付けました。その当時はどこまで上昇が続くのか、25,000円到達は時間の問題という話が良くありました。
ところが2月に入ると米国の長期金利上昇からリスク回避の動きが株式市場に波及し、日経平均株価は急落、3月26日には20,347円の安値を付けました。高値からの下落率は約15.7%となります。
その後日経平均株価は持ち直していますが、直近では23,000円近辺で2度失速し、6月27日時点では22,271円と2017年末終値対比約▲2.2%の下落となっています。約2ヶ月間にわたって、22,000円台でもみ合っていることから、現時点ではさすがに年内に30,000円到達を予想する声は無くなりました。
日経平均株価2018年前半の日足・週足・月足チャートの分析。2018年後半の値動き予想は?
日経平均株価の日足チャートでは、10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)の移動平均線がほぼ横ばいとなっており、方向感が無くなっています。22,000円台は2017年11月から約2ヶ月間もみ合った価格帯でもあり、突破するのは容易ではなさそうです。とりあえず当面の目標としては、75日移動平均線を維持したまま、5月21日高値23,050円の更新を期待したいところです。
日経平均株価の週足チャートでは、2016年6月24日安値14,864円からの上昇は続いていますが、赤線で示した通り3段上げは終了。ここから更に上値を目指すには時間を要しそうなチャートとなっています。
日足・週足チャートでみると上昇には時間を要しそうで、2018年中に30,000円台到達はかなり厳しい状況になってきていると言えそうです。
次に日経平均株価の月足チャートをみていきましょう。月足レベルでは2018年前半の下落は大した下落ではなく、上昇トレンドは崩れていないと判断することができます。
日経平均株価3万円達成の可能性は?米中貿易摩擦、ドル円為替相場の動きは?北朝鮮リスクは後退。
日本企業の決算自体は好調であるものの、足元ではアメリカと中国の貿易摩擦が懸念されて、世界的に株価は調整局面に入っています。その問題が解決するまでは、大きな上昇は見込めなそうな展開です。
年初に懸念されていた北朝鮮問題は、米朝首脳会談が実現し、非核化に向けて動き出すこととなりました。そのため北朝鮮リスクについては今のところは考えなくて良さそうです。
そして日経平均株価にとって大きな要素となるのがドル円相場の行方。現在は110円前後での推移となっているが、今後円高に進むようだと株価上昇の重しとなるでしょう。反対に円安に進行すれば、株価は大きく上昇するきっかけとなりやすいです。
日経平均株価3万円、2018/2019年に達成の可能性まとめ
現時点の状況を考えると、2018年中に日経平均株価が3万円に到達する可能性は低そうです。ただ、年初来高値を更新して25,000円を突破する可能性は十分にあります。今後2018年度第一四半期決算が順次発表され、引き続き企業業績の好調さが確認されれば、買われるきっかけになるかもしれません。
もちろん米中貿易摩擦の行方やドル円相場の動きは無視することはできず、日経平均株価に与える影響は大きいので、注意が必要となります。これらの不確定要素を考慮すると、現実的には日経平均株価は2018年後半に25,000円台を突破、2019年に30,000円をトライするというシナリオが現実的でしょう。
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