6502 東芝は2018年6月13日のニュースリリースにおいて自社株買いをすることを発表しました。これにより東芝の株価は急上昇しています。
ここでは東芝自社株買いの詳細、今後の株価の値動きについてみていきたいと思います。
目次
東芝7,000億円の自社株買い報道で株価急上昇。増資及び東芝メモリ売却資金で株主還元対策へ。その詳細とは?
東芝が予定している自社株買いは7,000億円程度で、タイミングや方法については未定ながら、可能な限り早く実行していくとのことです。
東芝は2017年12月に6,000億円規模の増資を行い、2018年3月期には債務超過を解消して、東証の上場廃止を回避することができました。2018年6月には東芝メモリの売却により、1億円超のキャッシュを手に入れたことで、手元資金を使って株主還元に動く予定です。
昨年12月の増資の際には、東芝メモリ株式売却後に株主還元対策を行うことを表明しており、株主からは早期の対応を求める声が上がっていました。6月27日に予定されている株主総会を前に、自社株買いを発表するのが適当と判断したようです。
東芝7,000億円の自社株買い報道で株価急上昇。日足チャートテクニカル分析による株価の値動き予想は?
自社株買いを発表した6月13日の東芝の株価は、前日比+21円(+6.6%)の337円で取引を終了しました。一時351円まで上昇する場面もありました。
以下は東芝の日足チャートです。
昨日の上昇で2017年10月16日高値347円を一時的に上回っております。足元の株価も25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)がゴールデンクロスを完成し、上昇に向かいやすい形となっていますので、再度高値更新に向かえるか注目です。
東芝7,000億円の自社株買い報道で株価急上昇。週足チャートテクニカル分析による株価の値動き予想は?
東芝の週足チャートもみていきましょう。
2017年から3回ほど350円を目前に株価は反落していましたが、今回の上昇で一時的にではありますが、350円を突破しました。
今後高値切り上げを完成すれば、本格的な上昇が期待されます。その際は2016年12月16日高値475.2円が目途となります。
東芝7,000億円の自社株買い報道で株価急上昇まとめ
東芝メモリの売却により財務状況は大幅に改善し、株主還元対策を行うことで株価は上昇に向かい、2018年6月14日10時頃の株価は前日比+6円(1.8%)の343円となっています。
ただ東芝メモリ売却により東芝は収益の柱を失い、今後どのように収益面を改善させていけるかという課題は残されています。東芝再建となるか、注目していきましょう。
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