3808 オウケイウェイブは2018年6月11日のプレスリリースで、プレミア証券を完全子会社化することを発表しました。
ここではプレミア証券買収の詳細や、業績・株価に与える影響をみていきたいと思います。
目次
オウケイウェイブ、プレミア証券完全子会社化へ。買収金額や時期などの詳細とは?プレミア証券の事業内容とは?オウケイウェイブの狙いは?
オウケイウェイブは4億円でプレミア証券を完全子会社化すると発表しました。株式取得日は2018年7月2日を予定しています。プレミア証券は株式の現物・信用取引、FX、商品先物などを取り扱う証券会社で、オウケイウェイブは仮想通貨事業に加えて、事業の拡大を行っています。
オウケイウェイブが運営するQ&Aサイト「OKWAVE」は年間7,000万人の利用者がおり、投資や資産運用に関する質問も相当数寄せられているとのことです。オウケイウェイブはそれらの質問に専門家が回答する体制を整え、子会社化するプレミア証券への顧客流入を狙います。
オウケイウェイブ、プレミア証券完全子会社化へ。決算の内容や業績への影響、今後の見通しとは?
プレミア証券の2109年3月期決算は当期純利益が▲1億2,400万円と2期連続の赤字、純資産は1億3,300万円となっています。
プレミア証券買収による業績への影響は軽微としていますが、オウケイウェイブは2019年3月期にはプレミア証券の黒字化、その後増収増益を続けていく見込みであることを発表しています。
オウケイウェイブ、プレミア証券完全子会社化へ。株価への影響とは?テクニカル分析による今後の値動きの予想は?
プレミア証券完全子会社化を発表した翌日6月12日のオウケイウェイブの株価は、10時5分現在、前日比+345(7.9%)の4,730円で取引されており、一時4,850円まで上昇しました。
以下はオウケイウェイブの日足チャートです。
オウケイウェイブは子会社を通じて仮想通貨事業に出資しており、仮想通貨Wowbitを発行しています。オウケイウェイブの株価はWowbitへの期待感から、年初から一時は10倍以上まで上昇しました。
しかしながらWowbitが期待に反してICO価格を割れると、オウケイウェイブ株も大きく売られ、一時は8,000円台だった株価は3,000円台前半まで下落しました。
プレミア証券完全子会社化のニュースはポジティブに捉えられ、株価は75日移動平均線(水色)及び25日移動平均線(緑色)を上回ってきました。まずは終値ベースでこれらの水準を維持し、上昇に転じることができるか注目です。
これらを下抜けると10日移動平均線(ピンク色)が位置する4,200円近辺が維持できるかがポイントとなります。
6月5日には一時3,285円の安値を付け、安値を切り下げているのが嫌なところですが、今回のニュースを材料に上昇に転じることができるのでしょうか?
まとめ
オウケイウェイブは仮想通貨事業への参画から、今回プレミア証券完全子会社によって株式・FX・先物取引と投資事業の拡大を進めていいます。
大きく期待されたWowbitの価格が低迷している中で株価も下落基調でしたが、今回のニュースをきっかけに上昇していくことができるのか注目していきましょう。
オウケイウェイブ株はボラティリティが高く、値動きが激しくなるので、株式トレードをする際には損切りや資金管理に注意するようにしましょう。
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